けいれん性便秘の4つの原因と最短で治すために効果的な対処法4選

ねぇ、最近硬いウンチしか出ないの。しかもコロコロウンチで出す時にすごく痛くて困ってる・・・、どうにかならないかしら?

そうですか、それは大変ですね。コロコロウンチの場合、「けいれん性便秘」になっている可能性が考えられます。

「けいれん性便秘」?それは一体どんなものかしら?。

分かりました。ではここでは「けいれん性便秘」の原因や対処法について詳しく説明していきましょう。
「けいれん性便秘」は、ここ最近になってよく耳にするようになった便秘の種類です。
なぜかというと、「けいれん性便秘」は”ストレスによって生まれる”といわれているからです。
現代はストレスと無縁の生活を送ることができません。現代はストレスと縁を切ろうと思っても、なかなか断ち切ることが出来ない社会環境になってきているからです。
仕事のプレッシャー、人間関係の摩擦といった、見えない重圧と日々闘いながら過ごさなければならない現代は、「ストレスにまみれた社会だ」といっても言い過ぎではないはずです。
ですから現代がここまで大きなストレス社会になったことで、ストレスによって生まれると言われる「けいれん性便秘」を引き起こす方は、近年は大変な増加傾向にあるといわれるのです。
ここでは、そんな近年増加傾向にある「けいれん性便秘」が起きる原因やその対処法などをご紹介していきます。
「けいれん性便秘」は気をつければ症状を抑えることが出来やすい便秘だといわれます。このページを読んで、少しでも「けいれん性便秘」の症状が軽くなることを祈りながらお届けします!
この記事の目次
「けいれん性便秘」とは
「けいれん性便秘」の原因と対処法をご紹介する前に、まず「けいれん性便秘」の特徴や症状などを先に説明しておきます。
「けいれん性便秘」の特徴
「けいれん性便秘」は、とても激しい腹痛をともなうことが多い便秘です。
便秘にはいくつかの種類がありますが、その中でも「けいれん性便秘」は最もツライタイプの便秘だといわれています。
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なぜ激しくお腹が痛むのかというと、それは「けいれん性便秘」が、”便秘だけでなく下痢の症状も起こす便秘”だからです。
下痢を起こした時のお腹の痛みというのは、とても痛く、ツライものです。逆に便秘で3~4日ウンチが出ないのもまた、お腹が激しく痛いものです。
「けいれん性便秘」は、この下痢と便秘を繰り返すのが特徴の便秘です。
また他にも、
「排便しても残便感が多く残る」
「ウサギのウンチのようにコロコロとしていて、しかも黒い」
「お腹の張りがとても強い」
という症状なども、「けいれん性便秘」の特徴だといわれています。
「けいれん性便秘」の症状
「けいれん性便秘」は、腸がいつも「痙攣(けいれん)」している状態が続くので、便がスムーズに運ばれにくく、いつしか腸管内に便が溜まって便秘になります。
また「けいれん性便秘」は腸がピクピクとけいれんを起こすことで便秘の症状を出すだけでなく、激しい腹痛をもたらす下痢の症状も引き起こします。
これは人間が笑った時にピクピクと顔のホッペが引きつるかんじで、腸がピクピクと引きつることで、ウンチが「ドーッ!」と大きく肛門めがけて流されていくことで起こります。
便というのは大腸を通過する時に次第に水分を腸壁から吸い上げられてしまうので、便が肛門付近にたどり着く頃には、ちょうどよい硬さに調整されているものです。
しかし「けいれん性便秘」で大腸がピクピク動いて、便がいつもより早く下に流されてしまうと、水分が腸壁に吸収される時間が全くありません。ですから、水分を大量に含んだ”水のような便”がシャーッと流れ、下痢の症状となります。
そして「けいれん性便秘」の場合、腸がピクピクしてしまうことで、便がいつの間にか逆流してしまうこともあるので、便が溜まりやすく便秘にもなりやすくなります。
このように「けいれん性便秘」は、下痢と便秘を繰り返す便秘なので、ここが「直腸性便秘」や「弛緩性便秘」とは大きく異なる点です。下痢の症状がプラスされる分、痛みが多いので最もツライ便秘タイプだといわれるのです。

「けいれん性便秘」は便秘だけでなく下痢の症状も引き起こす便秘タイプで、激しい腹痛を味わうなど、とてもツライ便秘です!
「けいれん性便秘」の原因 Part 1
一番の原因はストレス!
「けいれん性便秘」の起こる一番の原因は、ストレスだといわれています。
大きなストレスを受けたりストレスがたまったりすると、人は自律神経を狂わせますが、この自律神経の乱れが「けいれん性便秘」を起こす強い引き金になるといわれています。
自律神経は交感神経と副交感神経が上手に入れ替わったり、切り変わっていくことで、神経のバランスを保つ仕組みになっています。
ここに狂いや乱れが生じると、便を押し出す腸のぜん道運動が変な動きをしてしまいます。これは腸のぜん道運動は、自律神経によって動かされている部分が大きいからです。
そして自律神経の乱れは即、腸のピクピクとした「けいれん」を呼ぶことにつながっていくのです。
自律神経に大きな影響を及ぼす要因は、食事内容、疲れなど数多くあります。
精神的ストレスを上手く回避することができれば、「けいれん性便秘」が起こる回数も減らしていくことができるでしょう。
不規則な生活や強い疲労感
「けいれん性便秘」はまた、不規則な生活を続けたり、強い疲労感を受けたりすろことが原因でも起きます。
不規則な生活や強い疲労感は、体にストレスを与える大きな火種になるからです。
腸の動きを制御コントロールしているのは、自律神経です。
寝不足が続く、徹夜で仕事をする、といった不規則な生活をしていると自律神経が不安定になり、腸のぜん道運動が激しく収縮を起こします。
腸が「バァッ」と大きく拡がったり「キューッ」と縮んだりする”収縮”を繰り返すと、便は肛門へ向かって先へ進みすぎて下痢になったり、便が腸を逆流してウンチを溜めやすくなり便秘になったりします。

「けいれん性便秘」の最大の原因はストレスです!ストレスをためると、腸が収縮を繰り返し、下痢や便秘を引き起こすことになります!
「けいれん性便秘」の原因 Part 2
ストレスを上手に発散できない
「けいれん性便秘」は、ストレスを上手に発散することが出来ない人に多く起こるといわれます。
「けいれん性便秘」は休日になると起こらない方もいます。これは人間が、「日頃、仕事や学校でどれだけ多くのストレスを受けているか」ということを裏付けています。
また「けいれん性便秘」が休日には起こりにくい、ということを掘り下げれば、「けいれん性便秘」がいかに人間が受けるストレスと大きく関係しているかがよく分かります。
「けいれん性便秘」には、”なりやすい人”と”なりにくい人”がいます。その差は「ストレスを上手に発散できる人と、ストレスを発散することが出来ない人」との差でしょう。
人間は誰でもストレスを受けます。ストレスを受けない人間などいません。
ストレスに強い人は、”ストレスを上手に逃がす術を持っている”人です。
食生活の乱れや下剤の乱用
「けいれん性便秘」は食生活の乱れからも起こることがあります。
「けいれん性便秘」の起こる主な原因はストレスですが、食生活の乱れによって腸が荒れると、ストレスが溜まりやすくなると言われています。
腸内環境が荒れると、先程ご紹介した幸せホルモンである「セロトニン」ホルモンの分泌が減り、ストレスに過敏になってしまうので「けいれん性便秘」になるおとがあります。
また下剤や便秘薬の乱用をしている方も、「けいれん性便秘」を引き起こす可能性があります。
下剤は大腸に直接働きかけて、ウンチを出すように促します。この”大腸に直接働きかける”という行為は、大腸を激しく揺さぶるという行為です。
泥水の入ったホースをブンブン振り回して揺さぶると、ホースからは勢いよく泥水が出てきます。
それと同じように、大腸を薬の成分で無理やり激しくビクビクと動かして刺激することで、ウンチを勢いよく肛門方向へ流す作用があるのが下剤です。しかも勢いよく大腸をウンチが流れる時に、激しい痛みも伴います。
下剤は大腸の収縮をクセにしてしまうことがあり、このことが「けいれん性便秘」の症状を固定化させることもあるといわれています。

「けいれん性便秘」はストレスを発散しにくい人にも起こります。また食生活が乱れがちな方や、下剤を多く使っている方にも起こることがあります!
「けいれん性便秘」の対処法 Part 1
とにかくストレスを逃がそう!
「けいれん性便秘」は真面目で几帳面、完璧主義や神経質な人などが多く発症するといわれています。
これらの方は、”ストレスの逃がす術を知らない方”、もしくは”ストレスを逃がす術を持っていない方”が多いです。
ストレスを逃がす手段は人によって違います。好きなことが人それぞれ違うからです。
自分が好きなこと、没頭できるもの、子供のように無邪気に夢中になれるものを見つけられる人・見つけられた方は、「けいれん性便秘」とは遠い世界で生きることができる人でしょう。
「けいれん性便秘」を解消するためには、とにかくストレスを逃がす手段を手に入れて、それを実行することです。
ストレスに強くなるようなメンタルを持つ!
「けいれん性便秘」はストレスに起因しますので、ストレスに強くなることも必要です。
日本で分かりやすく心理学を説くことで定評のある心理学者の植木理恵先生は、「ストレスから逃げるとストレスは追いかけてきます」と言っています。
ストレスから逃げるのではなく、「来い!もっと来い!」と思うことで、ストレスに負けない心理状態を迎えることができるようになると言っています。
このようにストレスを受ける受け皿に耐性を付けることで、受けるストレスを少しでもやわらげることが出来れば、ストレスによる「けいれん性便秘」の症状も改善されていくはずです。

「けいれん性便秘」は、第一にストレスを逃がす手段を身につけること、第二にストレスの受け皿を強くすること、で解消に近づいていきます!
「けいれん性便秘」の対処法 Part 2
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食事・運動・睡眠をしっかりとる!
「けいれん性便秘」がストレスが原因で起こるとなれば、これを取り払う基本的なものとして、「食事・運動・睡眠」をしっかり行うということがあげられます。
栄養バランスのとれた美味しい食事を食べながら、ストレスを溜める人はいませんし、楽しく運動しながらストレスをヒシヒシと感じるような人もいません。ましてや、十分な睡眠が確保できていてストレスを感じる人がどこにいるでしょうか。
休みの日には趣味にいそしみ、音楽を聴いたり、運動をして額に汗を流したり、ゆっくりとお風呂に入ったりすろことで、自分の心身をリラックスした状態へ導いていきましょう。
そうすることで、「けいれん性便秘」の症状も次第に姿を見せなくなっていくはずです。
「乳酸菌サプリ」を摂取することを特にオススメ!
以上にように「けいれん性便秘」の原因になるストレスを解消していけば、「けいれん性便秘」を発症する確率は少なくなります。
そしてここまでご紹介してきたストレス解消法を行いながら、同時並行して「乳酸菌サプリ」の摂取も行っていきましょう。乳酸菌は便秘にとても有効な作用を見せる菌です。
また乳酸菌には腸内環境を整える働きがありますので、「過敏性腸症候群」の方にもとても効果的だといわれています。
関連記事過敏性腸症候群の原因と乳酸菌サプリが与える効果や影響
「けいれん性便秘」も「過敏性腸症候群」も、どちらも同じくストレスが原因で起こる症状や痛みです。
乳酸菌サプリは、腸内環境を良好に保つ乳酸菌の数もヨーグルトなどよりはるかに多いですし、善玉菌を増やす食物繊維やオリゴ糖などの成分も配合されているものも多数あります。
関連記事機能性表示食品の意味と表示が認められている乳酸菌サプリ5つ
便秘が続くと、大きな病気を生み出してしまうこともあります。便秘の症状を改善することに長けている乳酸菌サプリは、大腸ガンや糖尿病などの病気予防効果もあるといわれています。
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「乳酸菌サプリ」は、便秘解消の道しるべになるだけでなく、様々な病気リスクの予防にも貢献します!

「けいれん性便秘」は、食事や運動・睡眠などの生活内容の見直しでかなり改善されることがあります。また「乳酸菌サプリ」を摂取することで腸内環境を整えることもとても効果的です!
まとめ
ストレス社会の現代で生活している以上、「けいれん性便秘」はどなたでも引き起こす可能性がある便秘です。
「けいれん性便秘」はイライラしたり、気持ちがグラグラと不安定な状態になると、腸が勝手に機敏かつ過敏にそれを察知して、すぐに下痢や便秘の症状を引き起こすようになります。
ですから「けいれん性便秘」には、バランスの取れた食事を食べるなど食事に気を使いつつ、ストレスをためないこと、ストレスを発散することがとても大切です。
食事面では、あわせて「乳酸菌サプリ」の摂取がオススメです。乳酸菌サプリには腸内環境をキレイに保ち、イライラを起こさせないようにする幸せホルモンの「セロトニン」の生産を促進する作用もあります。
セロトニンは、心を安定させる重要なホルモンです。脳がセロトニンを感知すると、イライラも鎮まりやすくなります。セロトニン分泌を促すためにも、乳酸菌サプリを毎日摂取していきましょう。

「乳酸菌サプリ」を摂取しながら、ストレスを吐き出していくようにしましょう。そうすることで「けいれん性便秘」」の症状は少しずつ改善されていくでしょう!