アローゼンを便秘解消として飲む場合に期待できる効果と副作用について

便秘になったから病院の先生に相談したら「アローゼン」というお薬を処方されたの。

そうですか。アローゼンの効き具合はどうですか?

それが、アローゼンには副作用もあるって友達に聞いたからまだ飲んでないのよね・・・。

そうなんですね。ではここではアローゼンの効果や副作用などについて詳しく説明していきましょう。
「アローゼン」という便秘薬の名前は、あまり聞いたことがないという方も多いのではないでしょうか。
アローゼンは、即効性が高いといわれる「プルゼニド錠」や「ラキソベロン」などに比べると認知度は低いようです。しかし、効果としてはこの両者には引けをとらないほどの薬です。
ここでは、アローゼンの効果や効能、副作用や口コミなどをご紹介したいきましょう。
またラストでは、”便を出す腸を目指せる方法”もあわせてご紹介していますのでお見逃しなく!
この記事の目次
「アローゼン」とは
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「アローゼン」の効果や副作用についてご紹介する前に、アローゼンの特徴についてご紹介しましょう。
「アローゼン」とは
アローゼンは株式会社ポーラファルマが販売している、顆粒タイプの便秘薬です。
後発品のジェネリック医薬品としては、ピムロ顆粒などがあります。
アローゼンは「センナ・センナジツ」とも呼ばれますが、これはアローゼンの薬効成分がセンナの木から抽出されていることに由来しています。
センナジツは「センナの実」ということですが、センナの成分を抽出した便秘薬には他にも「プルゼニド錠」があります。
アローゼンとプルゼニド錠の大きな違いは、プルゼニド錠はセンノシドという”腸のぜん道運動を促進する働きだけを持つ成分のみ”を抜き出して作られています。
アローゼンはセンノシド成分の他にも成分を含んでいますが、プルゼニド錠は簡単に言えば”センノシド成分の塊”といったところでしょうか。
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「じゃあ、アローゼンよりもプルゼニド錠のほうが効果が高いんじゃない?」と思われるかもしれませんが、これは一概には言えず、どちらも即効性も持ち合わせた高い便秘解消効果をねらうことができる便秘薬だといわれています。
また、「プルゼニド錠」は錠剤タイプですが、アローゼンはサラサラとした顆粒タイプの便秘薬なので、薬の飲みやすさでどちらかを選ぶ方もいるようです。
市販薬でアローゼンに最も近いものでは、本草製薬の「本草センナ顆粒」が最も近い薬だといわれています。
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「アローゼン」の飲み方
アローゼンは0.5g~1gを就寝前に服用します。
大体8-12時間後には便意が現れるといわれていますので、寝る前のタイミングでアローゼンを服用するとよい効果を得られやすいといわれています。

「アローゼン」はセンナの葉と実を主成分とした便秘薬で、主に大腸のぜん道運動を促進することで便秘を解消していくお薬です!
「アローゼン」の効果
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「アローゼン」の効果について
アローゼンはセンナからできていますから、アローゼンを服用すると腸内細菌によって薬の薬効成分がレインアンスロン(活性代謝物)に変わります。
このレインアンスロンが大腸の壁や粘膜を刺激して、腸の動きをよくして排便を促していきます。
レインアンスロンはまた腸の運動を司る腸の神経にも作用して、大腸の運動を活発化させる力も持っているといわれていますので、アローゼンはこの作用でも排便効果を高めていきます。
そしてまた他にもアローゼンには、腸内の水分吸収が進まないようにして、便を柔らかくする作用もあるといわれています。
水分吸収が抑制されるということは、腸管内に水分をためこみやすくなるということですから、その分、水分が便に多く浸み込んでいくということになり便は柔らかくなります。
水分を十分に染み込んだウンチは、膨張して大きく膨らみます。膨らむことでまた大腸を刺激して排便効果はより高まっていくということにつながっていきます。
「アローゼン」は大腸で効果を現す
アローゼンは胃や小腸では効果を発揮せず、大腸において排便効果を高めていくお薬です。
アローゼンは大腸の腸内細菌によって分解されることで大きな効果を出すので、小腸などはそのまま通過していくことが多いです。
ですから大腸の腸内環境をなるべく整えておくことが大切で、そうすることでアローゼンの薬も効きやすくなります。
便秘症の方というのは便に含まれている水分が圧倒的に少ないですから、便に水分を与える作用も持つアローゼンはとても効果が上がりやすい薬だといえるでしょう。
またアローゼンは即効性もありますので、腸の機能が弱くなって便秘になりやすくなる「弛緩性便秘」でお困りの方にもよく合う便秘薬だといわれています。
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便が硬いと様々な病気にもかかりやすくなります。病気を予防していくためにも、便秘とはなるべく離れたところで生活をしていくことが望ましいでしょう。
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そしてまたアローゼンは長期的な連用をすると効果が徐々に落ちてくることがよくあるといわれていますので、長期間の使用はしないことも大切です。

「アローゼン」は大腸に作用してぜん道運動を促進する働きと便の水分を保持させる作用などで、便秘を解消していく高い効果を発揮します!
「アローゼン」に副作用はない?
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ここでは「アローゼン」の副作用についてご紹介していきます。
「アローゼン」の副作用ってどんなもの?
アローゼンは副作用があまりないといわれる便秘薬の一つです。
よって副作用が明確となっている調査や検証自体が行われていません。
”副作用発現状況の概要
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。(再審査対象外)”(=株式会社ポーラファルマHpより引用)
薬には副作用がつきものですが、重大な副作用がないというのはとても魅力的なことです。しかし、薬は体にとってはあくまでも異物ですから、まったく副作用がないとは言い切れません。
「アローゼン」のその他の副作用
アローゼンのその他の副作用としては、腹痛や発疹などがあるとされています。
”その他の副作用
過敏症 発疹等
消化器 腹痛 悪心・嘔吐、腹鳴等
肝臓 ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、γ-GTP上昇、血中ビリルビン上昇
電解質 低カリウム血症 ”(=株式会社ポーラファルマHPより引用)
また妊婦がアローゼンを服用すると、子宮収縮などを誘発する恐れがあるため、これを避けるように求められています。
” 妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
なお、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には大量に服用しないよう指導すること。[投与した場合、子宮収縮を誘発して、流早産の危険性がある。]
授乳中の婦人にセンノシド製剤を投与した場合、授乳を避けさせることが望ましい。[乳児に下痢がみられたとの報告がある。]
その他の注意:本剤の投与により、尿が黄褐色又は赤色を呈することがある。(=株式会社ポーラファルマHPより引用)
妊婦さんが便秘の時は、ラキソベロンなどの便秘薬を医師と相談して服用するとよいでしょう。
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「アローゼン」は大きな副作用はあまりないとされていますが、まれに腹痛や発疹が起きることがあるようです。
「アローゼン」使用者の口コミは?
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ここでは、「アローゼン」を使用した方の口コミをいくつかご紹介します。
「アローゼン」を使った方の声
① 20代/女性 販売
アローゼンは苦くもないですし、顆粒タイプの薬なので非常に飲みやすくて気に入っています。
ですがもう1年以上も飲み続けているので効き目が弱くなってきたのか、いつも一包でウンチが出ていたのに、最近では二包飲まないとウンチが出てこなくなってしまいました・・・。この先がどうなっていくのか心配です。
② 40代/女性 主婦
赤ちゃんを妊娠している時から便秘に悩まされるようになり、出産後に病院へ受診に行ったらアローゼンを処方されました。
夜飲んで寝ると翌日は必ず排便があるので、かなり効果の強い便秘薬だなと思いました。
時々ですが、寝ている時にお腹がゴロゴロして少し痛むような感じもあり、今後も使い続けるか悩んでいる最中です。
③ 30代/女性 通信業
生理前になると、必ずひどい便秘に悩まされているので病院に行って医師の診断を仰いだところ、アローゼン顆粒を飲むように指示がありました。
この薬を飲むと少しお腹が張るようなカンジがしますが、ウンチは確実に出ます。強い効果のある便秘薬はクセになりやすいと聞いたので、生理前だけ飲むようにしようと思っています。
「アローゼン」は耐性がつきやすい?
アローゼンは即効性もありますし便秘薬としては効果が強いタイプの薬ですから、耐性はつきやすいといわれています。
腸は、薬に対する耐性がつくともういつもの薬の量では動くことはなくなります。ですから、便秘薬の量はおのずと増えていくことでしょう。
こうなると”便秘薬迷路”にはまり込んでしまい、「便秘薬を使わない」という出口に向かうことがなかなか困難になってきます。

「アローゼン」は即効性も高いですし効果が高いという口コミが多いようです。しかし、常住的に使うと耐性がつきやすく効き目が弱くなることがあるようです!
自然に便を出せる腸を目指したい!!
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便秘薬は腸を弱らせる?
アローゼンに限ったことではありませんが、便秘薬というものは長期間服用を続けたり、連用したりすると腸に”耐性”がついてしまい、効果はどんどん現れにくくなってきます。
「いつもの量の便秘薬を飲んでも、もう出ない・・・。どうしよう・・・。また便秘になっちゃう・・・」と最悪の事態を招いてしまう前に、”ウンチを自分で押し出すことの出来る腸”を作り上げていきましょう!
大切なのは、便秘薬を使うことではなく、ウンチを出せる腸にすることです!
そしてウンチを出せる腸にするために必要なものは、”乳酸菌”です。
「乳酸菌サプリ」が便秘の腸を救う?
便秘解消にはもちろん、食事も運動も大切ですが、「乳酸菌の摂取」もとても大切です。
乳酸菌は小腸や大腸に棲みついて、便を自然に出す力を私たちに与えてくれます。
乳酸菌が少なくなってくると腸の善玉菌が減って、悪玉菌が増加しますので、便秘になもなりやすくなります。
乳酸菌はヨーグルトに入っていることでよく知られていますが、乳酸菌を摂取するなら、「乳酸菌サプリ」で乳酸菌を摂っていくことが最もお手軽でオススメです。
ヨーグルトでは乳酸菌の数、乳酸菌の種類、その他の栄養素の含有量など、どれをとっても乳酸菌サプリには劣りますし、また1日あたりの購入金額に換算しても歴然とした差があります。
関連記事乳酸菌サプリとヨーグルトの効果は全然違う!特徴やコスパを徹底比較
「ずっと便秘薬飲んでるけど体にも悪そうだし、便秘薬はもうやめたいな・・・」「忙しくて病院に行く暇がないなぁ。診察代もバカにならないし、どうにかならないかなぁ」などと考えている方は是非「乳酸菌サプリ」の摂取をオススメします!
乳酸菌サプリはサプリメントですから、持ち運びにも便利ですし、とても飲みやすいです。
最近は食物繊維やオリゴ糖を含んでいるものや、腸に対する機能性が認められた”機能性食品”の乳酸菌サプリも登場してきています。
もうそろそろ、便秘薬をやめてみませんか?
便秘薬は、大腸を強く刺激して便を無理やり出していくお薬です。これは、その場しのぎに過ぎません。
便秘薬に頼る生活とはオサラバしましょう!乳酸菌サプリ、絶対オススメです。

便秘薬は短期的な使用についてはかまいませんが、長期的な使用は避けた方がよいでしょう!乳酸菌サプリは腸内環境を味方につけて、便を押し出す力を腸に与えます!
まとめ
アローゼンは割と安価な薬ですし、目立った副作用もあまりなく飲みやすいこともあって、長期に渡って服用する方も多い便秘薬です。
しかし便秘薬に頼ってばかりの腸では、いつしか自分の腸では排便できなくなってしまいます。
便秘薬を飲み続ければ、”便秘薬という原料を腸に放り込んでやらないと、ウンチを出せないロボットにような腸になってしまう”ということが現実になって近づいてきます。
見た目は人間なのに、腸だけロボット・・・、こんな腸はイヤです。
手に入れたいのは、”自分でウンチを出すことができる腸”です。
そして自力でウンチを出す腸を手に入れるたねに必要なことは、毎日の「乳酸菌サプリ」の摂取です。
「乳酸菌サプリ」の摂取を行って、”ロボット腸”を抜け出しましょう!

「アローゼン」などの便秘薬は常習性が高く、便を出す腸の力が弱まる傾向があります!「乳酸菌サプリ」の摂取をすることで腸内環境が整い、自然なお通じを目指すことができるようになります!