ラックビーを便秘解消として飲む場合に期待できる効果と副作用について

便秘で病院へ行ったら「ラックビー」を処方されたわ。ラックビーは整腸剤ですって説明を受けたんだけど、整腸剤って下痢に効くものなんじゃないの?

整腸剤は下痢の時だけ処方されるわけではありませんよ。下痢も便秘も腸内環境の乱れから起きるといわれていますから、便秘の時にも処方されることもあるんですよ。

そうなの?知らなかったわ。じゃあ、「ラックビー」についてもっと知りたいから詳しく教えてもらえないかしら。

分かりました!ではここでは、「ラックビー」について詳しくご紹介していきましょう。
「ラックビー」の有効成分は、ビフィズス菌です。
同じ整腸剤であるビオフェルミンとは、使用されている菌が違います。
また入っているビフィズス菌の量も圧倒的に違い、医療用ラックビーには1日量30~60mgが配合されていますが、ビオフェルミンには1日量として18mgしか配合されていません。
ここでは、このようにラックビーとビオフェルミンとの違いやラックビーの効果、副作用や口コミなどについてご紹介していくことにしましょう!
「ラックビー」の特徴について
artemtation / Pixabay
「ラックビー」の副作用をご紹介する前に、まず特徴と効果についてご紹介していきます。
「ラックビー」の特徴
ラックビーは興和株式会社が製造している、ビフィズス菌入り製剤です。
ラックビーの後発品のジェネリック医薬品には、ビオフェルミンがあります。ラックビーとビオフェルミンの違いは、入れられている菌の種類です。
関連記事ビオフェルミンを便秘解消として飲む時に注意したい副作用と期待できる効果とは
ラックビーにはビフィズス菌、ビオフェルミンにはラクトミン(乳酸菌)、糖化菌などが配合されています。
ラックビーは整腸剤に分類され、便秘症の方だけでなく下痢の症状にも対応できる薬です。
この効用で抗生物質を服用した時に現れる、下痢や軟便の副作用を抑えるために抗生物質と一緒に処方されることも非常に多いです。
また整腸剤として抗生物質と一緒に処方される薬はラックビーやビオフェルミンの他にも、エンテロノンRなどの薬もよく処方されます。
関連記事便秘解消を目指して「エンテロノンR」を飲む場合に期待できる効果と副作用について
「ラックビー」の使い方
ラックビーには微粒タイプと錠剤タイプがあります。
ラックビー微粒タイプの場合、1日分3~6gを数回に分けて服用します。錠剤タイプは1日分3~6粒錠を数回に分けて服用します。
ラックビーやビオフェルミン、エンテロノンなどもそうですが、これら整腸剤には「ラックビーR」や「ビオフェルミンR」「エンテロノンR」などのように”R”という文字がついている整腸剤も存在します。
この”R”がつくと、その整腸剤は”胃液に抵抗力(レジスタンス)を持った整腸剤です”ということになり、体内に入っても胃で死滅することなく生きたまま菌が大腸まで届くような仕組みになっています。
乳酸菌は大腸まで届かなければ、腸内の善玉菌を増やす活動を活発に行うことが出来ないため、このような薬が開発されるようになっています。
ラックビーにも「ラックビー」と「ラックビーR」が存在します。これらは服用し始めて8時間後くらいから善玉菌が増殖を開始し、1~3日以内には便意を起こすことが可能になるといわれています。

「ラックビー」は整腸剤として抗生物質と一緒に処方されることの多い薬で、ビフィズス菌の力で腸内環境を整え排便異常を改善していきます!
「ラックビー」の効果
Semevent / Pixabay
「ラックビー」の効果について
ビフィズス菌や乳酸菌の働きは腸内において善玉菌を増やし、腸内環境を整えていくことです。
関連記事【永久保存版】お腹の調子を整える乳酸菌全34種類の特徴と効果まとめ
腸内環境が整うと、便秘や下痢が改善されていきますので、ラックビーはその効果を狙って処方されます。
ラックビーには「ビフィズス菌ロンガム種」という菌が入っているのですが、このビフィズス菌は便秘にとても効果的な菌の種類だといわれています。
ですから、ラックビーは抗生物質の下痢止め作用だけでなく、便秘解消効果にも高い効果を期待できる整腸剤です。
健康な腸を持つ人の腸内は、弱酸性状態に保たれているといいます。便秘の状態というのは、腸内環境がアルカリ性に傾いている状態です。
ラックビーを服用し善玉菌を増やすことで、アルカリ性に傾いている腸内環境を弱酸性に変換して便秘を解消していく効果が期待できるようになります。
ラックビーの便秘に対する効果は、実験では約80%近くの方に便秘改善効果があったと報告されています。
「ラックビー」は子供にも効果がある?
ラックビーは幼児や小児が服用しても、全然問題ない整腸剤だといわれています。
ただ大人が服用する量よりは、少な目にする必要はありますので、医師の指示通りに飲むようにしましょう。多すぎる乳酸菌摂取は、まれに下痢の症状を引き寄せてしまうことがあるからです。
また医療用の整腸剤だけでなく、市販薬のビオフェルミンなども幼児や小児を飲ませる際には量に注意するようにしましょう。
関連記事便秘薬にも種類がある!タイプ別の6つの便秘薬の効果と副作用

「ラックビー」は善玉菌を増やして悪玉菌を減らす作用で、下痢を止めたり便秘を解消していく効果がある整腸剤です!
「ラックビー」の副作用とは?
bogitw / Pixabay
ここからは、「ラックビー」の副作用についてご紹介していきましょう。
「ラックビー」の副作用ってあるの?
ラックビーは、ビフィズス菌入りの整腸剤なので副作用はほとんどないといわれています。
”副作用
副作用発現状況の概要
ラックビー微粒Nの承認時の臨床試験及び再評価により報告された症例637例中、副作用報告されたものは腹部膨満感の2例(0.3%)であった。
その他の副作用
過敏症 発疹
消化器 腹部膨満感”(=興和株式会社HPより引用)
このように、まれに腹部膨満感などの副作用があると報告されていますが、このデータではほとんど副作用を気にするようなレベルではないようです。
「ラックビー」と便秘薬の飲み合わせは大丈夫?
基本的に、ラックビーとほかの便秘薬を一緒に飲んでも問題はないといわれています。
しかし病院へ行ってラックビーをもらっているなら、同じく病院でもらえる刺激性便秘薬の「プルゼニド錠」や「ラキソベロン」、「アローゼン」などの便秘薬と同時に服用してもよいのか、必ず医師に聞いてから飲むようにします。
勝手に、”プルゼニド錠が効きすぎてお腹が痛くなるのを防ぐためにラックビーを一緒に飲む”といった飲み方をするのはやめましょう。
このようなことは下剤の乱用につながり、体調を崩す恐れが出てくるからです。
関連記事便秘解消として「プルゼニド錠」を飲む場合に期待できる効果と注意したい4つの副作用
関連記事便秘解消のために「ラキソベロン」を飲む場合の期待できる効果や副作用6つ
関連記事アローゼンを便秘解消として飲む場合に期待できる効果と副作用について
また、ラックビーと機械性下剤に分類される「酸化マグネシウム」や「マグミット」などを服用する場合も、同時に飲んでも大丈夫なのかということはキチンと確認してから飲むようにしましょう。
どちらかというと副作用が少なく、常用しても耐性がつきづらいという”便を柔らかくして排便を促す機械性下剤”の「酸化マグネシウム」だといえども、飲み合わせとなると話は別になることがあります。必ず医師の判断を仰ぐようにしましょう。
関連記事便秘解消したくて「酸化マグネシウム」を飲む場合に期待できる効果と副作用とは
関連記事【医療用便秘薬一覧】効果が期待できる便秘の種類や副作用は?

「ラックビー」の副作用は出てもごくわずかなものですが、服用量によっては下痢や腹部膨満感などの痛みが起こる場合があります。!
「ラックビー」の口コミ!
PublicDomainPictures / Pixabay
「ラックビー」使用者の生の声をご紹介!
① 30代/女性 銀行
旅行へ行った時や出張先でお腹の調子が悪くなることが多く、その時にラックビーを食後に飲んでいます。
病院に通って色々試した結果、ラックビーが一番安定してトイレに行けているような気がします。
ただたまに肌がかゆくなってしまうことがありますが、「すごくカユくてツライ!」ってほどでもないので、便秘や下痢になった時は今でもラックビーを使っています。
② 20代/女性 美容師
仕事上トイレに行きたくなってもいけない場合が多いので、便意をいつも我慢していることが多く、その結果ヒドイ便秘になってしまいました。
友達が「ヨーグルト食べたら乳酸菌が効いて便秘にいいらしいよ」とすすめてきましたが、私はヨーグルトが嫌いで食べたくないので病院へ行きました。
そこで病院で処方されたのが、ラックビーでした。
飲み始めて3~4日あたりから便意が起こり始めました。副作用は感じませんでしたが、ラックビーはネット販売されていないので必ず病院へ行かなくてはならないのがちょっとイタイです。
ネットで手軽に買えたらなぁ・・・。
③ 40代/女性 主婦
私は便秘がヒドイので、ラックビーを処方されましたが効きませんでした。
しかし同じく便秘症に悩む私の娘が服用したところ、排便がすぐ起こったようです。ですが、娘はお腹が膨れるからこの薬はイヤだと言ってそれ以来飲んでいません。
ラックビーは整腸剤だからと思って娘にも飲ませてみたのですが、人によってはラックビーも副作用があるんだなあと思いました。
「ラックビー」を使うより「乳酸菌サプリ」を使おう!
なかなか良くならない便秘には、ラックビーよりも「乳酸菌サプリ」の摂取がオススメです。
ラックビーの特徴のところでも述べましたが、ラックビーは沢山のビフィズス菌ロンガム種が入れられている”ビフィズス菌入り製剤”です。
そして「乳酸菌サプリ」は、ビフィズス菌ロンガム種だけでなく、様々な種類の乳酸菌を数億個単位で入れて作ってあるサプリメントです。
「乳酸菌サプリ」によっては、ビフィズス菌と乳酸菌を合わせて20種類以上、乳酸菌数も10億~20億個以上配合しているものもありありますし、なおかつ食物繊維やオリゴ糖などまで配合している「機能性表示食品」に指定されている乳酸菌サプリもあります。
関連記事機能性表示食品の意味と表示が認められている乳酸菌サプリ5つ

同じ乳酸菌を摂取するならラックビーよりも、「乳酸菌サプリ」を摂取したほうが副作用もなくてイイですよ!
便秘には「乳酸菌サプリ」!
evitaochel / Pixabay
「乳酸菌サプリ」はラックビーと同じ菌を使用しているものも!
「乳酸菌サプリ」はコスパも最高!
それに最近では、”便秘になると、便秘薬を飲むより「乳酸菌サプリ」を飲む”という方が非常に増えています。同じ乳酸菌を摂取するなら、整腸剤を飲むより「乳酸菌サプリ」を摂取したほうがお得だということを皆さん実感し始めているのでしょう。
関連記事おならもクサくない!乳酸菌サプリがもたらす隠れた効果9つ
それに便秘薬には腹痛やひどい下痢になるなどの副作用がありますが、「乳酸菌サプリ」には副作用が認められていませんので安心して毎日摂取することができます。
関連記事乳酸菌サプリの副作用は?飲む前に知っておくべき気になる5つのポイント
しかも「乳酸菌サプリ」はコスパも上々で、1日分の金額に換算しると1日10数円で「乳酸菌サプリ」を摂取することが可能な商品もあります。
そして「乳酸菌サプリ」と「ラックビー」は、便秘にも効果的だといわれる同じ種類のビフィズス菌ロンガム種の菌を使用しているという点も「乳酸菌サプリ」を強くオススメする理由の一つです。
「乳酸菌サプリ」でしたらいちいち病院へ行く必要もなく、便秘に効果的なビフィズス菌ロンガム種を腸内に届けることができます。
関連記事乳酸菌サプリとヨーグルトの効果は全然違う!特徴やコスパを徹底比較

「乳酸菌サプリ」はラックビーと同じビフィズス菌を使用している商品もあります。コスパや買いやすさなどどれをとっても「乳酸菌サプリ」のほうが絶対オススメです!
まとめ
乳酸菌には、腸内環境を整えて便秘を解消していく効果を高く期待することができます。
そして乳酸菌を摂取するならラックビーで乳酸菌を摂取するより、「乳酸菌サプリ」から乳酸菌を摂取するほうが断然オススメです!
「乳酸菌サプリ」なら副作用を気にせず毎日安全に飲むことが出来ますし、持ち歩きにも便利なサプリメントタイプなのでとってもお手軽に摂取することができます。
「乳酸菌サプリ」を摂取し始めた人から、便秘をどんどん解消していっていますよ!
便秘対策には、「乳酸菌サプリ」です!

「乳酸菌サプリ」は腸内細菌を味方につけて腸内環境を整えていく効果があります。そして「乳酸菌サプリ」は便秘を解消していく効果を高く見込むことができます!