便でお尻が切れた時の対処法
妊娠中、便秘に悩まされる妊婦さんは想像以上に多いものです。
ホルモンバランスの変化だけでなく、おなかの赤ちゃんや羊水などの増加に伴い水分不足になりがちです。
通常なら70%〜80%程度の水分が含まれるはずの便の水分が、羊水に取られてしまい足りなくなって固い便になってしまいます。
さらに、大きくなるおなかにおなかに圧迫されて、腸の蠕動運動がスムーズにできなくなり、さらに血行も悪くなって腸内での便の滞留時間が長くなり、その間にも水分が吸収されてしまいます。
妊婦もカチカチ便やコロコロうんちに悩む
妊婦さんのおなかの中では上記のような経緯を経て、カチカチ便・コロコロ便が作られてしまいます。そのため排便のときに肛門が切れてしまって、切れてしまう妊婦さんも多いんです。
わたしも妊婦のときに、カチカチ便に悩まされた一人でした。数日ぶりにやっと便意があってトイレに籠ったところ、カチカチすぎて出すときに切れてしまったらしく、トイレットペーパーで拭いたら鮮血がついていて「まずい!不正出血!?」と慌てたものです。
結果はただお尻が切れてしまっただけですが、これが地味に痛くてダメージが大きいんです。
トイレに行きたいなと思うたびにあのチリっとした痛みを思い出すと、トイレが怖くなってさらに便秘になるという悪循環も引き起こし、そのままわたしは「切れ痔」になってしまいました。
そんな当時のわたしがお尻の切れの改善のために活用したのが、ウォシュレットです。
まずトイレに行きたいという久しぶりの感覚が来たら、すぐにトイレにいって熱めのシャワーでお尻のまわりを温めるのがポイントです。
それだけでかなりお尻のまわりがほぐれる感じがしますよ。最初は染みるかもしれませんがそこはガマン。 それから無理せず力まずゆっくり排便するようにします。このときに一度で全部出そうとせずに、出る分だけを重力に任せるようにします。
そして出た時にはまたウォシュレットで洗い、柔らかいトイレットペーパーで押さえるように拭いた後、軟膏を塗ります。
市販の軟膏でも「妊婦も使える」という表示があれば良いのですが、やはり妊婦健診の時などに(恥ずかしいかもしれませんが)医師に相談して、妊婦さんも使えるものを処方してもらったほうが赤ちゃんのことを考えるとより安心ですね。
また柔らか目のトイレットペーパーを使っても刺激がツライという場合は、スプレータイプの清浄剤がおすすめです。
それを付けると拭くときに痛みがかなり軽減されるし、衛生的にも役立ちますよ。切れた部分からばい菌が入って別のつらい症状を引き起こさないように常に注意する必要があります。
また入浴時にも血行を良くするためにしっかり下半身を温めること、そして入浴後にも軟膏を塗って清潔さを保つことも重要です。そして、普段の生活でお尻に負担がかかるような姿勢を長時間取らないことも心がけましょう。
また寝るときには足の下にクッションを置いてすこし高めにして寝ることで血液の循環が良くなって、便秘の改善やお尻への負担を軽減することができます。
わたしの場合はウォシュレットとお風呂、軟膏でなんとか切れ痔を治すことができました。
治っては切れてを繰り返すと肛門狭窄になったりするので、「切れた!」とわかったときにはぜひすぐに上記の対処法をお試しください。もちろん便秘改善の努力もお忘れなく。