【下剤は危険】便秘薬を飲み続けると現れる副作用が怖い
辛い便秘に耐えられず、便秘薬を飲んで便通をキープしている方!こんな事実はご存知ですか?
便秘薬を飲み続けると腸が黒くなる
決して脅すわけではありませんが、便秘薬を飲み続けることによって、腸の内側が黒くなってしまうのです。
そして、もう一つ、もっと深刻な副作用があります。それは、
便秘薬依存体質になり、ずっと薬が手放せなくなる
これは、腸が黒くなるより深刻です。
そこで、今日は下剤服用による副作用と、腸内環境を整えて下剤に頼らずウンチをだす方法について詳しく解説します。
この記事の目次
あなたはどっちの便秘薬を飲んでいますか?
便秘薬に限らず、すべての薬には多かれ少なかれ副作用というものがあります。何かを治せば、何かが壊れるというイメージです。
医薬品には副作用があるから、保険適用の薬の処方は専門家(医者)しか認められていないのです。
便秘薬も同様に副作用があります。ただ、『便秘薬』と一言で言っても、その種類は大きく分けて2つあります。
『刺激性下剤』と『機械的下剤』です。両方とも下剤ですが、その働きは全く違います。ではその違いを簡単に説明しますね。
刺激性下剤とは?
刺激性下剤とは、字のごとく『刺激を与える下剤』です。その刺激を与える場所は便を排出する場所である腸です。腸の粘膜を刺激して、排便促進(ぜん動運動)を図り、強制的に便を出す下剤のことです。
また、腸粘膜の刺激によって水分が分泌され、便が柔らかくなるのです。
代表的な薬といえば、
- センナ
- センノシド
- ダイオウ(大黄)
- ピコスルファートナトリウム水和物
- コーラック
コーラックが一番有名ですね。
機械的下剤とは?
機械的下剤とは、腸に刺激を与えて便を強制的に排出するのではなく、便が排出されやすい固さとなるように、便自体に水分を含ませ、柔らかくさせる効能がある薬です。
通常、健康的で快便状態の便の水分量は、70%程度と言われています。70%の水分量を下回ると、便が固くなり、便秘、最悪の場合、痔になるのです。
便秘で便が固い人というのは、すべて便の水分が少なすぎる状態であるため、この状態を回避するための薬が機械生下剤なのです。
代表的な薬は、
- マグミット
- マグラックス
私が抱いている機械的下剤のイメージは、クスリというよりも、便を柔らかくさせる補助食品的な感じです。刺激性下剤よりも劇的な排便作用はありませんが、副作用が少なく、比較的安全な薬なので、妊娠中や授乳中でも処方される便秘薬です。
長期服用で怖い副作用が現れる下剤は?
結論を先に書きますと、『刺激性下剤を長期間服用すると怖い副作用が現れる!』
先ほども書きましたが、刺激性下剤には大腸の粘膜を刺激する効能があります。これは『アントラキノン』という成分によって現れる効能です。
強い刺激によってぜん動運動が促進されるので、ほとんどの便秘は一発で解消されるのですが、問題はその強さ。
効果が強い薬には、それに見合う副作用が必ず存在します。
刺激性下剤を長期間服用すると、『大腸黒皮症(大腸メラノーシス)』と呼ばれる症状が発症すると言われています。これが怖い副作用なのです。
大腸メラノーシスとは、下剤の乱用で腸管粘膜が障害されて、色素が大腸に沈着し、腸が黒くなる症状です。
これにより、腸の働きが悪くなったり、便秘が重症化することもあるといわれています。
下剤を飲み続けると、余計に便秘がひどくなる・・・怖いですね。ついでにもう一つ副作用があります。
便秘薬を続けると依存体質になる理由
便秘薬を長期間飲み続けると、次第に『薬が効かなくなる状態』が訪れます。薬の常習性です。
この常習性は、刺激性下剤はもちろんのこと、機械性下剤にも当てはまります。毎日毎日クスリに頼っていると、腸がクスリに慣れていき、次第に『クスリの成分がある状態が当たり前』となります。
すると薬を飲んでも便秘になり、今度はもっと強い便秘薬を飲まなけれあばならなくなります。
これは本当に怖い。常習性に関しては、「マグミットは危険⁉︎便秘に悩む妊婦が薬に頼ってはいけない理由」にも書きましたが、便秘に悩む方は、できるだけクスリに頼らずに便秘を解消する方法を探すべきなのです。
腸内環境を整えて下剤に頼らずに便を出す方法
私は、便秘薬に頼らない便秘対策として、
など、色々試しましたが、一番効果があった方法は「乳酸菌サプリの摂取」でした。他の方法よりも低コストで続けられ、副作用もなく、一定の効果が実感できたので、私の便秘対策は機能性表示食品として販売されている乳酸菌サプリメントを選んでいます。
機能性表示食品とは、消費者庁への届出に基づき、特定の効能(「腸内環境を整える」「便の回数が増える」など)を正式に表示できる食品のことです。
詳しくは、「便通改善の機能性表示ができる乳酸菌サプリはビフィズス菌BB536配合のこの3つ!」をご覧ください。
腸の調子に関わらず、強制的に排便させる下剤と異なり、高性能ビフィズス菌が配合されている機能性表示食品である便秘サプリは、大腸にビフィズス菌を届けることによって、腸の状態を整え、便秘体質そのものを改善させる働きがあります。
つまり、腸内環境(腸内フローラ)を整えて、便秘を卒業する重要な働きがあるのです。
まとめ
便秘薬は、自分の判断で薬局の市販薬を飲み続けるのではなく、病院での治療を行ったり、生活習慣の改善や便秘解消食品で便秘を解消すべきだと思います。
そして、便秘薬の使用は一時的なものにとどめ、並行して乳酸菌サプリメントなどを活用し、腸の内側から健康になるようにするのが正しい便秘対策です。
また、『便秘は生活習慣病』ということを認識し、便秘の原因を生活の中から取り除き、便秘対策をしていくと、きっと便秘は解消されます。
一緒に頑張りましょう。