【マグミットでむくむ?】酸化マグネシウムに期待できる便秘解消効果と副作用
「酸化マグネシウム」は、戦後の昭和20年代頃から販売が続けられている、一般の方もよく知っている名の通った便秘薬です。
酸化マグネシウムはちょっと前までは副作用のない便秘薬だとして、高齢者や幼児の便秘にも処方されてきましたが、現在では少し話が違ってきているようです。
ここでは酸化マグネシウムの副作用を中心に、効果や効能、口コミなどを紹介していきます。
この記事の目次
酸化マグネシウムとは
Pexels / Pixabay
「酸化マグネシウム」の副作用をご紹介する前に、酸化マグネシウムの特徴と効果を先にご紹介しておきます。
「酸化マグネシウム」の特徴
酸化マグネシウムは持田株式会社、健栄株式会社、東洋製化、協和化学など、様々な医薬品製造会社が販売している、金属のマグネシウムより作られた便秘薬です。
後発医薬品のジェネリック医薬品としては、マグラックス、マグミット、カイマックスなど多数存在しています。
市販薬の酸化マグネシウム製剤としては、フジックス株式会社の「3Aマグネシア」や、エムジーファーマ株式会社の「ミルマグ錠」などがあります。
こちらの市販薬は薬局やドラッグストアでも販売されていますし、インターネットを通じて簡単に購入することもできます。
関連記事便秘薬にも種類がある!タイプ別の6つの便秘薬の効果と副作用
「酸化マグネシウム」は”耐性”がつきにくい?
便秘薬は2種類に分けられます。「機械的下剤」と「大腸刺激性下剤」です。
酸化マグネシウムは機械的下剤の種類で、便に水分を多く含ませることで便通をよくしていく薬です。
また大腸刺激性下剤には、プルゼニド錠、ラキソベロン、アジャストAコーワ錠などがあり、こちらは大腸に直に働きかけて大腸のぜん道運動を起こさせて便秘を解消していく薬です。
関連記事便秘解消として「プルゼニド錠」を飲む場合に期待できる効果と注意したい4つの副作用
関連記事便秘解消のために「ラキソベロン」を飲む場合の期待できる効果や副作用6つ
関連記事便秘解消のために「アジャストAコーワ錠」を飲む時に注意したい副作用と期待できる効果
酸化マグネシウムが属する「機械的下剤」の特徴には、”耐性が生まれにくい”というものがあります。
これは便秘薬は長期間使い続けると腸が便秘薬に慣れてしまい、次第に効果が弱くなっていくことを指した言葉で、”耐性が生じる””耐性がつく”などと表現されます。
プルゼニド錠やラキソベロンなどの大腸刺激性下剤の多くは、耐性がつきやすい便秘薬タイプだといわれますが、酸化マグネシウムは長期間の服用を続けても耐性が生まれにくいといわれています。
関連記事【医療用便秘薬一覧】効果が期待できる便秘の種類や副作用は?

「酸化マグネシウム」は便を柔らかくして便秘を解消していきます。機械的下剤の仲間に入りますので耐性もつきにくく、どちらかと言えば使いやすい便秘薬です!
「酸化マグネシウム」の効果について
congerdesign / Pixabay
「酸化マグネシウム」はウンチを柔らかくする
酸化マグネシウムは腸内で便を柔らかくして、排便を促していく効果があります。
酸化マグネシウムは服用後、重炭酸塩に変化して、大腸内に水分を引き寄せます。人間の体は塩分を摂取しすぎると、顔や手足がむくんだりしますが、このむくみというのは水分です。
体に塩分が入り込み過ぎると多すぎる塩分濃度を薄めるために、そこに水が寄ってきます。これがむくみの正体です。
酸化マグネシウムはこの塩分を利用した水分保持力で、腸内に水分を引き寄せて集めることで便に水分を与えていきます。
腸に水分が溜まると、そこを通過する便に水分が浸透していきます。水分を多く含んだ便は大きく膨らみますし、重みも増します。
今度は重くなった便は腸管を刺激しだしますから、腸のぜん道運動を起こすことにつながり、排便に至るという効果が現れます。
「酸化マグネシウム」には他にもこんな効果がある
酸化マグネシウムは便秘を解消していく薬であると同時に、胃酸の分泌や働きを抑制する「制酸作用」や、尿路結石を作らせないようにする「尿路結石予防作用」などの効果も持っています。
制酸作用は、胃中で胃酸を中和するという働きのことです。胃潰瘍になりやすかったり、胃がよく痛むことがあるという方は、胃の中で胃酸が多く分泌され胃の粘膜を強く刺激してしまうことで痛みが発生します。
酸化マグネシウムは胃酸を中和させることで胃酸の分泌を弱め、痛みを鎮めるという効果があります。
また尿路結石予防作用は、尿路結石の元になるシュウ酸カルシウムが石になることを防いでいく働きのことです。
シュウ酸カルシウムが石のように結晶化したものが結石になりますので、酸化マグネシウムはこの前の段階で、シュウ酸カルシウムと結合して石をつくらせない効果を見せます。

「酸化マグネシウム」は便を柔らかくする効果で排便を促進する効果があります!また同時に、胃酸を中和したり、石を作らせないように働き、病気を予防する効果もあります!
「酸化マグネシウム」の副作用について
Mzlle / Pixabay
ここでは「酸化マグネシウム」の副作用についてご紹介していきます。
「酸化マグネシウム」」は副作用がないってホント?
例として、山善製薬の酸化マグネシウム「ヤマゼン」M を挙げて説明します。
酸化マグネシウムには、大きな副作用は確認されていません。
ですが、まれに下痢を起こすことがあるとされています。
”副作用発現状況の概要・・・本製剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
その他の副作用・・・ 頻度不明 消化器 下痢等 ”(=山善株式会社HPより引用)
「酸化マグネシウム」は病気を引き寄せる?
先ほど酸化マグネシウムは長い間服用を続けても、耐性が発生しないので、長期間の服用ができることがメリットの一つだと述べましたが、実は酸化マグネシウムは時に大きな病気を引き寄せてしまうことがあります。
それはは「高マグネシウム血症」という病気です。
重要な基本的注意・・・本剤の投与により、高マグネシウム血症があらわれることがある。特に、便秘症の患者では、腎機能が正常な場合や通常用量以下の投与であっても、重篤な転帰をたどる例が報告されているので、以下の点に留意すること。
必要最小限の使用にとどめること。
長期投与又は高齢者へ投与する場合には定期的に血清マグネシウム濃度を測定するなど特に注意すること。
嘔吐、徐脈、筋力低下、傾眠等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、直ちに受診するよう患者に指導すること。
(=山善株式会社HPより引用)
「高マグネシウム血症」は、血液中のマグネシウムの濃度が上がり代謝異常を起こしてしまうもので、低血糖、呼吸不全、筋力低下、悪心、嘔吐、心停止などの症状が現れるといわれています。
酸化マグネシウムはマグネシウムからできている便秘薬ですから、長期にわたる服用を行っていると高マグネシウム血症などの病気を引き起こしてしまうことがあるので実際はとても注意が必要な薬だということです。
海外ではこの事柄を踏まえ、酸化マグネシウムを便秘薬として処方することはあまりないそうです。
日本で酸化マグネシウムが便秘薬として現在も使われているということは、酸化マグネシウムの服用によるこのような弊害を、重大な事実だと今だ認識していないということでしょう。
また酸化マグネシウムは、他の薬との併用にも十分注意をしなければならない便秘薬でもあります。
酸化マグネシウムは、酸化マグネシウムそのものの副作用はないかもしれませんが、高カリウム血症を始めとする他の病気の呼び水になってしまう可能性が高い便秘薬だといえます。
便秘薬を飲んでいるのに、最終的にはほかの病気になってしまうなんて・・・、便秘症という病気を治したいのに本末転倒です。

「酸化マグネシウム」の副作用としては、高マグネシウム血症などの重大な病気が挙げられます!
「酸化マグネシウム」を飲んでいる方の口コミまとめ
rawpixel / Pixabay
① 30代/女性 服飾関係
私は水分をたくさん飲むのがあまり好きではなく、よく便秘になります。便秘になった時は、病院でもらった薬の酸化マグネシウム頼りです。
酸化マグネシウムは自然な便意を感じられる気がします。でも、生理前のガンコな便秘にはあまり効き目がないのか、生理前だけは酸化マグネシウムを飲んでもどうしても出ません。その時は、市販されているちょっと強めの便秘薬コーラックを飲みます。
ですが今度はコーラックは効きが強すぎてお腹が痛いうえに下痢になってしまいます・・・が、生理前だけはしょうがないので飲んでいます。
② 20代/女性 CA
仕事の関係で生活が不規則でとにかく忙しいので、しょっちゅう便秘になってしまいます。便秘になったら病院で処方されたマグラックスを飲んで寝ます。
翌日中には排便があるので、有難いです。でもマグラックスを空腹時に服用すると胃痛が起きたり、胃がむかむかするので、食後に飲むようにしています。
③ 40代/女性 専業主婦
ホント小さい頃から、ひどい便秘症です。母も祖母も便秘だったので、もはや体質なんだろうとあきらめていますが、便秘の時のお腹の痛さといったら半端ないので、便秘になったらいつも薬を飲んで出している状況です。
一回マグミットをお医者さまにもらったので、飲みましたが、私の便秘には効果がありませんでした。それで、今は別の薬を処方してもらっています。マグミットは私のように、効かない人もいるのではないかと思います。
”便秘薬漬け”の生活になるリスク
酸化マグネシウムはプルゼニド錠やラキソベロンなどの大腸刺激性下剤と比べると副作用が少なく、比較的に効果は穏やかなほうでしょう。
しかし、そこに落とし穴があります。
副作用が強ければ、「あぁ、もう便秘薬飲みたくないな」と、便秘薬断ちをする気力もわいてきます。
しかし副作用もあまりないといわれ、耐性もつきにくいといわれる酸化マグネシウムなどの機能性便秘薬は、薬を止めるような状況が生まれません。
「お腹も痛くならないし、飲めば出るからずっと飲んじゃおう♪」と、何も考えず、ずっと便秘薬を飲み続ける生活がスタートすることも多いです。
酸化マグネシウムを長期間服用し続けることで、先ほどご紹介したように「高マグネシウム血症」などの病気を引き起こすことになったらどうしましょう?
後悔しませんか?
便秘薬を飲み続けて、それが元で病気になる。こんな理不尽なことが、便秘薬漬けの方には起こり得るのです。
また、便秘を改善しようとしないことでも大腸がんなどの病気を招いてしまうこともありますので、ここは”便秘薬を使わずに、便秘を解消していく!”という手が最も有効的だと考えられます。
関連記事【便秘がちの方要注意】腸内環境の悪化が引き起こす7つの病気

「酸化マグネシウム」は、耐性がつきにくく副作用が少ないといってもあくまでも薬です。成分が体に蓄積していくと大きな病気を引き起こすことも考えられます!
便秘薬を使わない「健康腸」を手に入れる方法
jill111 / Pixabay
便秘薬の一時しのぎではなく「乳酸菌(ビフィズス菌)」の力で腸の内側から健康に!
ここまでご紹介してきた通り、酸化マグネシウムにも薬の副作用はあるということです。しかも、長期間の治療を必要とする「高マグネシウム血症」などの大病を患ってしまうことすらあるのです。
便秘薬漬けの毎日では、毎日病気に一歩一歩近づいていっているだけではないでしょうか?
ここで一度立ち止まって、自分の腸のことをきちんと考えてみませんか?
赤ちゃんに便秘の子はいません。一人もいないのです。
これは、赤ちゃんの腸内に乳酸菌やビフィズス菌が満ち溢れているからです。
乳酸菌やビフィズス菌は善玉菌に数えられ、この善玉菌が腸内に増えることで排便効果が高まっていきます。
大人でも赤ちゃんのような腸になれば、便秘薬なんか飲まなくても、ウンチは毎日スルッと出ていくということになります。夢のようですね。
そして赤ちゃん腸を目指すためには、乳酸菌の摂取をすればよいのです。
乳酸菌摂取には「乳酸菌サプリメント」が確実でオススメ!
そして、乳酸菌を摂取するのであれば、「乳酸菌サプリ」から乳酸菌を摂取することをオススメします。
乳酸菌サプリは、ヨーグルトや乳酸菌飲料などよりもはるかに多い種類の乳酸菌とはるかに多い数の乳酸菌を配合しています。その数は一般的なヨーグルトの十数倍のものもあります。
また乳酸菌サプリには機能性表示食品と認められているものを多くあります。、これらの乳酸菌サプリには乳酸菌の他にも、食物繊維やオリゴ糖、ビタミンなどを配合して、乳酸菌の数が増えやすいように工夫されてい乳酸菌サプリとなっています。
関連記事機能性表示食品の意味と表示が認められている乳酸菌サプリ5つ
便秘を解消するために、乳酸菌サプリの摂取で赤ちゃんのような健康腸を目指していきましょう!

「乳酸菌サプリ」ならヨーグルトや乳酸菌飲料にはない機能で、腸内環境を素早く整え便秘を解消していく高い効果を目指せます!
まとめ
便秘になると、気分が暗くなります。これは医学的にも証明されている事実で、便秘になると本当に気分が落ち込んでいくのです。
腸内環境良くしていけば、便秘も改善されやすくなり、ふさぎがちだった気分も上がってきます。
便秘にならない努力も大事ですが、便秘になった時には便秘薬に頼るのではなく「乳酸菌サプリ」の摂取で、腸内フローラを整え、便秘を解消していきましょう。
「乳酸菌サプリ」には腸の健康を通して、体そのものを健康にしていく力がありますよ。
>>【便秘に効く乳酸菌サプリを厳選】便秘解消サプリメントランキング