「マグコロール」を服用する場合の期待出来る効果と副作用について

ねえ、「マグコロール」ってどんな薬なのか知ってる?

「マグコロール」は腸管洗浄剤ですよ。病気になってしまったんですか?

いいえ、まだ検査段階よ。このあいだ病院へ行ったら今度腸内ポリープ検査の前に「マグコロール」を飲むように指示されたのよね。「マグコロール」って副作用とかあるのかしら?

そうですね・・・、ではここでは「マグコロール」について詳しくご紹介していきましょう。
「マグコロール」は、大腸検査や腹部外科などの手術前に下剤として使われることの多い薬です。
大腸内に便がたまっていると検査や手術を行うことが出来ないので、よく前処置としマグコロールを服用して、大腸内を空っぽにするために用いられることが多いです。
ここでは「マグコロール」の特徴や使い方、効果や副作用などを詳しくご紹介していきます!
この記事の目次
「マグコロール」の特徴
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「マグコロール」の副作用をご紹介する前に、特徴と効果について説明しておきます。
「マグコロール」の特徴とは?
マグコロールは堀井薬品工業が製造している、腸管内容物を排除する下剤です。
後発品のジェネリック医薬品には「ウタゲン配合酸」があります。
マグコロールはX線造影剤としてよく使用される薬で、主にX線撮影時に便をどかして画像を見やすくするために用いられます。
一般的な便秘薬でしたら、たいてい薬局やドラッグストアなどで市販品として販売されることが多いのですが、マグコロールは市販品としての販売はありません。
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「マグコロール」の使い方は?
マグコロールは薬剤の種類が多く、散剤、錠剤、液体などがあるため、医師の指示に従って用法や容量が決められますので、服用の仕方のそれぞれ変わってきます。
例えばマグコロール液体でしたら、検査や手術前の10~15時間前に服用したり、マグコロール液体500mlを水と混ぜて1800mlとしてこれを1時間200mlずつ服用するなど様々です。
医師の指示の元、時間や服用量などを守るようにします。

「マグコロール」はX線写真を見やすくするための造影剤として使われることの多い薬です!
「マグコロール」の効果について
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「マグコロール」にはどんな効果があるの?
マグコロールは服用してから早くて4時間、遅くて10~15時間後くらいには便意を感じる効果が得られるといいます。
マグコロールは一般名を”クエン酸マグネシウム”といい、腸内に水分を引き寄せて集め便を柔らかくして増大させ、その刺激で腸のぜん道運動を活性化させて便の通りを良くしていく薬です。
ですから、マグコロールを服用する際には沢山の水と一緒に飲む必要性があります。
便を柔らかくして排便を促す便秘薬には他にも、酸化マグネシウムやマグミットなどがあります。
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「マグコロール」は効果が強すぎる?
マグコロールは検査や手術前に用いられることが多いため、どうしても排便効果が強く出てしまうことがあります。
まれに高マグネシウム血症などの副作用が起こることも報告されています。
排便効果の高い薬は、どうしても副作用も強くなってきますから服用時には最大限の注意が必要です。
次の章でマグコロールの副作用について詳しく述べていきます。

「マグコロール」は排便効果の高い薬で、手術前や検査前に大腸の中に便を一切残させないために使われることが多い薬です!
「マグコロール」の副作用について
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ここからは「マグコロール」の副作用についてご紹介していきます。
「マグコロール」には副作用がある?
マグコロールの副作用には以下のようなものがあると報告されています。
”① 副作用
用法・用量追加の第III相比較臨床試験において、等張液投与の安全性評価対象症例57例中5例(8.8%)に7件の随伴症状が認められた。主な症状としては腹部膨満感5例(8.8%)、腹痛、悪心が各1例(1.8%)認められた。
臨床検査値異常変動は、57例中29例(50.9%)に36件認められ、尿pH上昇39.2%(20/51例)、マグネシウム上昇13.0%(6/46例)等が認められた。
高張液投与では、安全性評価対象症例56例中5例(8.9%)に9件の随伴症状が認められた。主な症状としては腹部膨満感2例(3.6%)、腹痛、悪心が各3例(5.4%)、嘔気が1例(1.8%)認められた。
臨床検査値異常変動は、56例中43例(76.8%)に66件認められ、尿pH上昇43.8%(21/48例)、総ビリルビン上昇20.8%(11/53例)、マグネシウム上昇17.8%(8/45例)等が認められた。
② 重大な副作用
腸管穿孔、腸閉塞(頻度不明)・・・
腸管穿孔、腸閉塞を起こすことがあるので、観察を十分に行い、腹痛等の異常が認められた場合には、投与を中止し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、腸管穿孔、腸閉塞が疑われた場合には、適切な処置を行うこと。〔「2.重要な基本的注意(1)」の項参照〕
虚血性大腸炎(頻度不明)・・・
虚血性大腸炎を起こすことがあるので、観察を十分に行い、腹痛、血便等の異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと
高マグネシウム血症(頻度不明)・・・
高マグネシウム血症を起こすことがあり、呼吸抑制、意識障害、不整脈があらわれ、心停止に至ったとの報告もあるので、観察を十分に行い、嘔気、嘔吐、筋力低下、傾眠、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅等の症状が認められた場合には、電解質の測定を行うとともに、適切な処置を行うこと。”(=堀井薬品工業株式会社HPより引用)
マグコロールには意外と多い副作用があることが分かります。
またマグコロールはこの他にも、以下の副作用も出ることがあるとされています。
” その他の副作用
① 5%以上又は頻度不明・・・
過敏症 発疹、蕁麻疹、そう痒感等
消化器 腹部膨満感
内分泌 尿ケトン体の陽性化
肝臓 総ビリルビンの上昇
腎・尿路系 尿pHの上昇
代謝・電解質 血清マグネシウム上昇、血清ナトリウム低下
② 0.1%〜5%未満・・・
消化器 腹痛、悪心、嘔吐、腹鳴等
内分泌 尿酸値の上昇
肝臓 AST(GOT)、ALT(GPT)、総コレステロールの上昇
腎・尿路系 BUNの低下、尿蛋白の陽性化
血液 白血球数の増加、単球数の増加・減少
代謝・電解質 血清カルシウム上昇・低下、血清ナトリウム上昇、血清カリウム上昇・低下、血清クロール低下
③ 0.1%未満・・・
循環器 熱感、潮紅、しびれ、顔面蒼白、血圧低下等
精神神経系 めまい、ふらつき、脱力感、不快感等”(=堀井薬品工業株式会社HPより引用)
マグコロールには沢山の副作用があることが分かります。マグコロールを便秘薬として使用する場合は、注意をして使う必要性があるといえるでしょう。
「マグコロール」は他の薬との併用にも十分注意が必要!
またマグコロールは他の薬と併用する場合も、服用する時には最大限の注意が必要だとされています。
”併用注意
① テトラサイクリン系抗生物質・・・
テトラサイクリン系抗生物質の効果が減弱するおそれがある。同時に服用させないこと。
テトラサイクリン系抗生物質とマグネシウムイオンが、消化管内で難溶性のキレートを形成して、テトラサイクリン系抗生物質の吸収を阻害する。
② ニューキノロン系抗菌薬・・・
ニューキノロン系抗菌剤の効果が減弱するおそれがある。同時に服用させないこと。
ニューキノロン系抗菌剤とマグネシウムイオンが、消化管内で難溶性のキレートを形成して、ニューキノロン系抗菌剤の吸収を阻害する。
③ サリチル酸系抗炎症薬・・・
酸性薬物の効果が減弱するおそれがある。 本剤が尿pHを上昇させることにより、排泄を促進する。
④ 塩基性薬物(メタンフェタミン等)・・・
塩基性薬物の効果が増強するおそれがある。 本剤が尿pHを上昇させることにより、排泄を阻害する。 ”(=堀井薬品工業株式会社HPより引用)
そしてまたマグコロールは副作用もありますが、使う前から慎重に投与しなければならない便秘薬だともされています。
”重要な基本的注意
まれに腸管穿孔、腸閉塞、虚血性大腸炎及び高マグネシウム血症を起こすことがある。腸管穿孔、腸閉塞及び虚血性大腸炎は腸管内容物の増大、蠕動運動の亢進による腸管内圧の上昇により発症し、高マグネシウム血症は、腸閉塞により本剤が腸管内に貯留しマグネシウムの吸収が亢進することにより発症するので、投与に際しては次の点に留意すること。
患者の日常の排便の状況を確認し、本剤投与前日あるいは投与前にも通常程度の排便があったことを確認した後投与すること。
等張液を投与する場合には、短時間での投与は避けるとともに、腸管の狭窄あるいは便秘等で腸管内に内容物が貯留している場合には注意して投与すること。
本剤の投与により排便があった後も腹痛、嘔吐が継続する場合には、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、腸管穿孔等がないか確認すること。
自宅で服用させる場合には、次の点に留意すること。
患者の日常の排便の状況を確認させるとともに、前日あるいは服用前に通常程度の排便があったことを確認させ、排便がない場合は相談するよう指導すること。
副作用があらわれた場合、対応が困難な場合があるので、一人での服用は避けるよう指導すること。
嘔気、嘔吐、腹痛等の消化器症状やめまい、ふらつき、筋力低下、傾眠、血圧低下、皮膚潮紅等の本剤の副作用について事前に患者等に説明し、このような症状があらわれた場合は、直ちに受診する旨伝えること。また、服用後についても同様の症状があらわれた場合には、直ちに受診する旨伝えること。
誤嚥により、呼吸困難、肺炎を起こすことがあるので、誤嚥を起こすおそれのある患者(高齢者、嚥下が困難な患者等)に投与する際には注意すること。
糖尿病用薬を投与中の患者への投与
糖尿病用薬の投与は検査当日の食事摂取後より行うこと〔食事制限により低血糖を起こすおそれがある。”(=堀井薬品工業株式会社HPより引用)
ここまで詳しくみてきましたが、マグコロールは副作用も多く、ここまで注意を払って使わなければならない便秘薬だということです。

「マグコロール」は排便効果の高い便秘薬ですが、副作用も強く、服用の際には非常に警戒が必要な薬です!
「マグコロール」を使った人の声紹介!
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ここでは、「マグコロール」を使用したことのある方の口コミをご紹介していきます。
「マグコロール」の口コミ!
① 40代/女性 事務職
腸に小さいポリープが出来たので、手術が必要になった時に手術前にマグコロールを飲んだことがあります。
効果は素早く、数時間もしないうちに便意がもよおしてきました。薬の量が多かったのか私にはすごく効きすぎたみたいで、トイレで排便した後もしばらくお腹が痛かったです。できれば、もう飲みたくないです。
② 30代/女性 介護職
仕事柄、夜勤もしておりそのせいでヒドイ便秘症になりました。野菜や食物繊維を食べているつもりでも、私には何の効果もなく、いつも便秘薬で無理矢理出していました。
便秘薬が効かなくなってきて病院を受診したところ、1回だけマグコロールを飲むように指示があり処方されました。マグコロールを飲んだ次の日には排便が大量にありました。ですが、医師からは「乳酸菌などで体質改善をするように。あまり便秘薬を飲まないようにしてね」と言われて、それからヨーグルトを食べたり、運動やヨガをして積極的に腸を動かすようにしています。
今はマグコロール飲むことはありませんが、市販の便秘薬はたまに便秘が長引いた時にまだ飲んでいます。
③ 30代/女性 販売職
小さい頃から便秘で困っています。いつも便秘薬が手放せません。もう何年も市販の便秘薬を毎日飲んでいるので、だんだん効かなくなってきたのを機に病院へ行き、マグコロールを服用しました。
効果はものすごくて、あっという間にお腹が痛くなってトイレに駆け込みました。あまりにお腹が痛いので、その後痛み止めを飲んだほどです。痛みは何時間か経った後おさまりましたが、あんなに苦しい思いをするなんて思いもしませんでした。
便秘薬に副作用があるのは当たり前のこと?
便秘薬に副作用があるのはマグコロールだけでなく、どの薬も同じく副作用があります。
ガン治療の際の放射線治療は、抜け毛や胃痛、吐き気などの副作用に大変苦しめられるといいます。効き目がある、効果が高い、治療能力に優れる、という薬ほど副作用は大きいといっても過言ではないでしょう。
ですので「この便秘薬は効果がスゴイよ!」と言われる便秘薬ほど、副作用の大きさも強いと考えてもいいかもしれません。
口コミにもありましたが、”便秘薬でお腹が痛くなって痛み止めを服用した”などということは、もう本末転倒の出来事です。
こんなに気を使う便秘薬に頼りたいですか?
使いたくないですよね。
今は、普段の日常生活から便秘薬に頼らない生活を送ることが可能な方法があります。
それが、「乳酸菌サプリ」の摂取です。
「乳酸菌サプリ」は腸内環境を善玉菌によって改善し、便通をよくしてくれる持ち運び便利なサプリメントです。

薬には副作用がつきまとうものです!便秘薬も薬ですから当然、副作用が生まれるものがあります。「乳酸菌サプリ」は副作用なく安心して便秘解消をねらうことができます!
「乳酸菌サプリ」の素晴らしい効果や効能を知ってほしい!
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乳酸菌の働きで腸内環境をアップさせ、便秘解消しよう!
「乳酸菌サプリ」には、便秘を解消してくれる効果があるといわれています。
それは「乳酸菌」には善玉菌を増やす力があり、その作用によって腸の動きが活発になり腸のぜん道運動を呼び戻してくれるからです。
便秘になった腸は、便を押し出す力や運び出すチカラを忘れています。これは悪玉菌の仕業です。腸内に悪玉菌が増えると、腸は機能を衰えさせ、便秘まっしぐらになります。
乳酸菌は悪玉菌を減らし、善玉菌を増加させる作用に長けていますので、腸が便を押し出してくれるようになり便秘を解消していく効果が生まれるのです。
乳酸菌はヨーグルトや乳酸菌飲料にたくさん入っていると思われていますが、実は「乳酸菌サプリ」のほうがはるかに多い量の乳酸菌を摂取することができます。
ヨーグルトと「乳酸菌サプリ」の乳酸菌の数を比較すると、その量は数倍から数十倍にも上ります。ですから、乳酸菌を味方につけて便秘解消をねらうなら、ヨーグルトよりも断然「乳酸菌サプリ」です。
便秘薬や便秘薬の仲間に入るビオフェルミン整腸剤などにも乳酸菌の力を借りて、便秘解消していく効果を狙ったものがあります。
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便秘薬も乳酸菌の人間の体にもたらす作用を借りて作られているものがあるほどです。
これをみても、乳酸菌の力がどれほど便秘解消効果を持っているのかが分かるでしょう。
「乳酸菌サプリ」はこの乳酸菌の恩恵を目いっぱい受けるために、数億個いや数十億個の数の乳酸菌をギュッとカプセルや粉に入れてあるサプリメントです。
乳酸菌って、スゴイですよね?
しかし乳酸菌の力は便秘解消効果だけにとどまりません。
ダイエットや花粉症・アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の軽減、風邪・インフルエンザ予防、大腸ガンなどの病気予防まで、乳酸菌には様々な効果があることが証明され始めています。
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「乳酸菌サプリ」には、計り知れないチカラがあります。
「乳酸菌サプリ」は病気予防にもなる?
「乳酸菌サプリ」は現在、便秘を解消する効果が高く見込める商品として数多くの方が摂取するようになってきています。
しかし、「乳酸菌サプリ」はそれだけでなく、様々な病気を事前に予防しれくれる効果も期待することができます。
関連記事【便秘がちの方要注意】腸内環境の悪化が引き起こす7つの病気
これは、「乳酸菌サプリ」で乳酸菌を摂取することで腸内環境が整えられ、体の免疫機能能力がアップするからです。
腸には人間の免疫機能の7割ほどが集中的に置かれているといいます。乳酸菌で腸内環境が改善されて健康的になれば、自然と免疫システムも強化されていくので、病気になりにくくなるという仕組みです。
「乳酸菌サプリ」は、一石二鳥どころの騒ぎではありません。10鳥も20鳥もありますよ。

「乳酸菌サプリ」を摂取することで便秘解消もねらえますし、アレルギー症状の緩和などの効果も得られるといわれています!「乳酸菌サプリ」の効果は多岐に渡ります!
まとめ
マグコロール」は軽い副作用として顔面や肌が赤くなる「潮紅」や、体がほてったり熱さを感じる「熱感」、疲労感や倦怠感もあるといいます。
マグコロール」は排便効果が高い代わりに、副作用という代償もかなり大きい薬だといえるでしょう。
便秘薬に頼らなくとも、今は「乳酸菌サプリ」という素晴らしいサプリメントがあります。
毎日食事の後に摂取するだけで、乳酸菌が腸内を美しく保ってくれます。
「乳酸菌サプリ」で毎日快適に、便秘薬を使わなくてもスルッと排便できるチカラを身につけることが可能です。

便秘薬を長期間服用するのはとても危険です!「乳酸菌サプリ」を摂取すれば副作用の心配もなく、安全に腸内環境を整えて、高い排便効果を得ることが目指せるようになるでしょう!