便秘解消をするため「ヒマシ油」を飲む場合に期待できる効果と副作用について

便秘に悩んで病院へ行ったら、最初はこれを飲むようにって「ヒマシ油」を渡されたわ。

そうですか、それはお困りでしたね。ヒマシ油の使用感はどうですか?

それが、ヒマシ油は効き目が早いから休みの日に使ってください、って言われたからまだ使ってないのよね。ヒマシ油ってホントに効くのかしら?

そうですね、ではここではヒマシ油のことについて詳しくご紹介していくことにしましょう。
日本では「ヒマシ油」は下剤や便秘薬として販売されていますが、海外では、ヒマシ油は化粧品として使われていることのほうが多い油です。
インターネットの普及でヒマシ油の幅広い効果や効能が日本でも伝えられ、ここ最近になって日本でもやっとヒマシ油の素晴らし効果が知られるようになってきています。
ここでは「ヒマシ油」についてまだあまりご存知ないという方のために、ヒマシ油の効果や効能、副作用などについて詳しくご紹介していきます。
「ヒマシ油」についての知識を身につけて、便秘薬と上手に付き合っていきましょう。
この記事の目次
「ヒマシ油」の特徴
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「ヒマシ油」の効果や副作用をご紹介する前に、ヒマシ油の特徴を説明しておきます。
「ヒマシ油」はどんな便秘薬?
ヒマシ油は、小堺製薬株式会社が製造している液体の便秘薬です。
一般的に使われている便秘薬とは違って、特に早く効果が欲しい場合に使用されることの多い薬です。
後発医薬品のジェネリック医薬品には、ヒマシ油マルイシ、ヒマシ油ヨシダ、ヒマシ油トウカイなどがあります。
ヒマシ油は効果が高いといわれる”刺激性タイプ”の便秘薬に分類され、同じ種類には「プルゼニド錠」「アローゼン」「アジャストAコーワ錠」などがあります。
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ヒマシ油は薬局やドラッグストアでも瓶に入って陳列されていますので、簡単に手に入ります。価格は、20ml入りで250円(税込)程度です。
またヒマシ油はアロマショップなどでも購入することが出来ますが、こちらはスキンケアやボディオイル、湿布用などで使うように加工されたヒマシ油なので、便秘薬としての効果はありません。
ヒマシ油は「カスターオイル」とも呼ばれ、抗炎作用や抗菌作用が強く、美容や健康効果が高いことから世界的にも評価の良い油です。
ヒマシ油は加工すれば美肌や美髪、育毛剤、肌の保湿、点眼薬にすればドライアイ対策などにも使えるので、海外では古くから親しまれています。
このようにヒマシ油は便秘薬として使われる以外にも、化粧品や石けん、マッサージオイル、ボディオイルなどとしても使用されていますが、日本で便秘解消をするために市販薬でヒマシ油を購入する際は、必ず薬局やドラッグストアで購入したものを使うようにしましょう。
「ヒマシ油」の使い方
ヒマシ油は大人ですと15~30ml(上限60ml)を水に浮かべて飲みます。子供は5~15ml、乳幼児は1~5mlです。
またヒマシ油は、寝る前には飲みません。
同じ種類に属する強力な下剤であるプルゼニド錠やアローゼンなどは服用してから8~12時間程度で便意が訪れますが、ヒマシ油は服用してから数時間程度で便意が起きるため、日中に使用します。
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「ヒマシ油」は海外では化粧品などにも用いられる植物油で、便秘薬としても効果に優れています!
「ヒマシ油」の効果について
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ヒマシ油の効果について
ヒマシ油はアフリカ原産の「ヒマ」という植物の種子から採れる油を使った便秘薬です。
ヒマシ油は、おもに小腸の粘膜を刺激して腸のぜん道運動が行われるように強く働きかけて、便通を改善していきます。
ヒマシ油は便秘を改善させる効果が非常に高い薬だといわれていますが、小腸は胃で消化された食べ物の栄養素を取り込むための大事な器官ですから、ヒマシ油を立て続けに連続して使わないようにします。
ヒマシ油は1回の服用で、とても強い効果を発揮するのでこのような配慮が必要になってきます。
「ヒマシ油」は即効性があり過ぎる!?
ヒマシ油は水に浮かべて服用してから、2~4時間程度で便秘を解消する効果のある便秘薬です。
一般的に使われることに多い強力な医療用便秘薬であるプルゼニド錠やラキソベロンなどの便秘薬でも、服用してから8~10時間程度経過してからでなければ効果を現さないのに対し、ヒマシ油はかなり短時間で便通が通ります。
ですからヒマシ油は便秘症の方以外に、消化管の検査前や手術前に服用して、腸管内容物を除去したい時にも用いられることも多いです。
ヒマシ油はとても即効性があり、便秘解消効果も高い便秘薬だといえます。

「ヒマシ油」はどの医療用便秘薬と比べても即効性が高く、また便秘を解消する効果にも長けた便秘薬です!
「ヒマシ油」に副作用はあるのか
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ここでは、「ヒマシ油」に副作用についてご紹介していきます。
「ヒマシ油」の重大な副作用とは?
ヒマシ油には重大な副作用は見られないといわれています。
【副作用】
副作用発現状況の概要
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。【その他の副作用】
頻度不明
消化器 悪心・嘔吐・腹痛等
過敏症(注) 過敏症状
(注)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。 (=小堺製薬株式会社Hpより引用)
まれに腹痛などがあるようですが、重篤な副作用は認められていません。
またヒマシ油は、連続使用をしないよう、注意喚起がなされています。
【重要な基本的注意】
小腸の消化吸収を妨げ全身の栄養状態に影響を及ぼすことがあるので連用を避けること。
(=小堺製薬株式会社Hpより引用)
ヒマシ油はどちらかというと副作用よりも、連続使用による便秘薬の乱用を行うことで体調を崩すことがある、ということを懸念しています。
「ヒマシ油」のその他の注意事項について
ヒマシ油はとにかく即効性も早く効き目も強力なため、高齢者や妊婦さんの服用には注意を促しています。
【高齢者への投与】
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦または妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[子宮収縮を誘発して流早産の危険性がある。]
授乳中の婦人には投与しないことが望ましい。[ヒト母乳中に移行し乳児の下痢を起こすことがある。]【適用上の注意 投与時】
即効性であるので就寝前の服用を避けさせること。
(=小堺製薬株式会社Hpより引用)
ヒマシ油の効果が短時間で起こることを考えれば、ヒマシ油がどれだけ強い作用を持つ便秘薬なのか、ということがよく分かります。

「ヒマシ油」を服用するとものの数時間で便秘が解消されます。しかし小腸に強く作用することで効果を発揮するため、連続での使用は避けるようにします!
「ヒマシ油」の口コミ紹介!
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ここでは、ヒマシ油を使用したことのある方の声をお届けします。
気になる「ヒマシ油」の口コミ!
① 40代/女性 主婦
私のウンチはコロコロウンチなのですが、他の便秘薬が合わず、今はヒマシ油のおかげで排便ができている状態です。
時々ですが吐き気のようなものを感じますが、服用してその日のうちに便が出るので重宝しています。
② 30代/女性 経理
仕事のストレスが溜まったからなのか10日くらい便が出なかったので病院へ行きました。医師からはヒマシ油を処方されて服用してみたところ、最初のほうでは硬いウンチが出てきたのですが、最後のほうではほぼ”水状態”のウンチがシャーっと出てきて、とてもお腹が痛かったです。
③ 20代/女性 銀行員
座り仕事のせいか2週間も出ないガンコな便秘になり、思い切って病院へ行ったところ、ヒマシ油をすすめられました。
ヒマシ油を服用してかた数時間後に便が出たのは良かったのですが、激しい腹痛と胸ヤケが起きました。私いには副作用が強すぎるので、次回もまた服用するか悩んでいます。
「ヒマシ油」の乱用は絶対にしないこと!
ここまでご紹介してきたように、ヒマシ油はとても強力な下剤効果を持つ便秘薬です。その効果は、他のどの医療用便秘薬よりも強いといっていいでしょう。
ですから、ヒマシ油の連続使用は絶対にしないようにしましょう。
1週間も2週間も出なかった便が、たった数時間で一気に排便に至るということは、それだけヒマシ油が強力な力を持つ薬であるということを物語っています。
「便秘になっても、ヒマシ油飲んじゃえばイイや!」などと簡単に考えてヒマシ油ばかりを使っていると、自分の腸の力でウンチを出すことは出来なくなっていきます。
腸が便秘薬に慣れてしまうことで薬の効きが弱くなることを”耐性がつく”といいますが、これはヒマシ油のように、高い排便効果を見せる便秘薬ほど、耐性はつきやすくなります。
耐性がついてしまえば、今度はヒマシ油でも効かなくなってくるということも予想されます。
そうなると、便秘になった時にもう打つ手がありません。
ですから、大事なことはヒマシ油に頼り切りになることではなく、”便秘薬を使わなくても、自分の腸の力排便が出来る”という腸を目指すということです。
自分の”腸力”で便意を起こさせるためには、何よりも腸内環境の充実が一番です。腸内環境の充実とは、腸内にビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が多く生息している状態のことです。
腸内で善玉菌が増えると腸の働きが元気になり活発化します、その影響で便を押し出す力になる”腸のぜん道運動”の波が生まれ、自然な排便リズムで排便が出来るようになっていきます。
ヒマシ油は便秘薬として使うのではなく、できればスキンケアなどの化粧品として使っていきたいものです。

「ヒマシ油」は効き目が強すぎることがあり、腹痛や吐き気をもよおす方もいるようです。ヒマシ油の連用や乱用は避けて、自分の腸の力を使った自然な排便を目指しましょう!
便秘薬よりも乳酸菌!ヨーグルトよりも「乳酸菌サプリ」!
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便秘解消のために乳酸菌サプリが大活躍します!
便秘薬の使用で副作用の心配をするよりも、自分の腸の力で毎日スムーズな排便が起こるようにしていきたいと思いませんか?
毎日のスムーズで自然な排便を促してくれるのは、人間の腸に何十億と棲みついている腸内細菌です。
腸内細菌の中でもビフィズス菌や乳酸菌は”善玉菌”と呼ばれ、便通改善だけでなく私たち人間の免疫力をアップさせる効果なども持っている素晴らしい菌です。
そしてその素晴らしい菌を手軽に飲みやすくしたものが、「乳酸菌サプリ」です。
乳酸菌サプリはヨーグルトや乳酸菌飲料などをはるかにしのぐ量のビフィズス菌や乳酸菌が含まれ、腸内で悪玉菌を減らし私たちの腸内環境を整えてくれる画期的なサプリメントです。
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乳酸菌サプリの素晴らしいところは他にもあって、副作用があまりないことや価格に良心的であるというところなどです。
乳酸菌サプリの副作用がないということについては妊婦さんにも摂取をオススメできるほどですし、またヨーグルトを毎日100円で買うと1ヶ月3000円ほどつかいますが、乳酸菌サプリですと1日に換算すると20円程度で済む乳酸菌サプリもあります。
乳酸菌サプリはヨーグルトや乳酸菌飲料などよりも入っている乳酸菌の量が格段に多いですし、乳酸菌の種類も豊富ですから、乳酸菌を摂取するなら圧倒的に乳酸菌サプリのほうがオススメです!
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便秘は病気の入り口?
便秘は時に大病を呼び込んでしまうことにもつながるといいます。それは、便秘がいつまでも要らない便を腸内に停滞させることで便から悪い成分が飛び出し、腸に悪い影響を与えてしまうからです。
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便秘の方は、悪玉菌を毎日丁寧に腸内で飼っているのと同じです。悪玉菌が増えると便秘になるばかりか、体臭や口臭がきつくなったり肌荒れがひどくなったり、太ったりすることも多いです。
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同じ”飼う”なら、悪玉菌よりも善玉菌を飼いましょう。善玉菌は乳酸菌サプリを毎日摂取することで着実に増えていきます。そして、おならの匂いが少なくなったり、体の体臭や口臭が抑えられたり、自然なダイエットをすることだって可能になります!
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便秘薬には副作用がありますが、「乳酸菌サプリ」には副作用もあまりなく、しかも便秘を解消する効果にも優れています!また、オナラの匂い、体臭、口臭なども抑える効果なども期待できます!
まとめ
便秘薬に頼って排便すると、副作用でお腹が痛くなるという方は本当に多いです。
もうそろそろ、便秘薬を卒業しませんか?
乳酸菌サプリならお腹の痛みも感じない、ごく自然な排便が目指せるようになります。まだ乳酸菌サプリを試したことがないという方は、ぜひ、摂取をおすすめします!!

便秘薬に頼って排便を行っていると、そのうちその便秘薬は効かなくなってきます。乳酸菌サプリではこのようなとはありません。便通が良くなり続けることに期待が持てる商品だからです!