妊娠中の便秘に効く体操
妊娠中に便秘に悩む女性は多いですね。わたしも妊娠中はガンコな便秘に悩まされて、悪化した結果切れてしまったというちょっと恥ずかしい経験もしました。
とくに妊娠初期、切迫流産といわれてしばらく安静にしている必要があったのですが、その時から便秘がちになり、妊娠中期には一週間に1度か2度あるかというほと便秘で悩まされました。
便秘が酷くなって精神的に一番プレッシャーだったのは妊婦健診の時の体重測定でした。それほど体重管理に厳しくないと言われた産院ですが、それでも「ちょっと食欲をセーブしないと〜!」と言われて非常にブルーでした。
久しぶりの便通後に体重を測ると、ほとんど体重は増えていないのに、です。そういったプレッシャーもあって、便秘のときに妊婦健診があると精神的にもストレスを感じて、さらに便秘が悪化するという悪循環でした。
それでわたしは、便秘に効く体操を生活の中に取り入れました。
体操といっても妊婦は激しい運動はできないので、ちょっとした時間にできる手軽な軽い体操なので、気軽に始めることができます。しかも、気分が乗っている時限定で実践し、しんどいときは休業。肩肘張らずに続けたわけです。
便秘解消体操
まず朝目が覚めたらすぐに起きずに、布団の中で足首を動かしてゆっくり前後に動かしたり円を描くように回したりします。
これは、睡眠中には腸の活動が穏やかになっているので足を動かすことで副交感神経に刺激を与えてぜん運動が活発に起こるようにするためです。妊婦さんは特に眠りが浅かったりしてオンとオフが曖昧になっていることが多いため、こうして「今から起きるよ、活動するよ!」というのを足首の運動で体や脳に信号を送るのです。
ほかにも、目が覚めた時にこの運動をすることで頭がすっきりするので、バランスの悪い妊婦さんが起きた時に怪我やつまずいたりするのを防ぐことができる点でもおすすめです。
体や脳に『活動タイムに入ったサイン』を送って自分でもすっきりしたなと思ったら、ゆっくり起き上がってまずお白湯を飲みます。
そして、家事を行いますが、このときにも腰をうごかすことを心がけてやるのがポイントです。やらなくちゃいけない家事の時にもちょっとだけ腰をひねる感覚をプラスするだけで便秘の改善に役立ちますよ。
またお風呂上りなどに肩幅程度に足を開いて、腰に手を当ててゆっくりのペースで右まわりに柔らかく10回程度腰を回した後、次は逆回りに同じようにゆっくり10回回しましょう。
これを1セットにして、2〜3回行います。最初からいきなり10回に挑戦するのではなく、少しずつ回数を増やして無理をしないようにしてください。
さらに妊娠中の体操のほかに、座るときには床にペタッと座るのではなくお尻の下にクッションを尾てい骨の下に置いて骨盤の負担を軽減するのも効果的です。
妊娠中、体外に排出されるべき便が体内に長くとどまると、毒素が体内に残る時間も多くなります。そんな状態が母体は当然のことながら、母体から栄養をもらっているおなかの赤ちゃんに良い影響があるわけありませんね。
自分の調子が良い時、おなかのハリがない時などは、ぜひ上記の手軽にできる便秘改善体操に挑戦してみてください。ちょっとした体操や配慮で、意外と朝動き出したら便意が来るかもしれませんよ。
ただし、くれぐれも無理のない範囲でお試しください。