痔の悪化を止める4つの効果的な方法
妊娠中に一度痔になってしまうと、なかなか治らないものです。
痔という漢字は、病垂(やまいだれ)に寺と書きます。つまり、お寺に行くまで病が続くという意味合いで付けられたのが痔という漢字なのです。
これを聞いただけでも、『昔から痔は治りにくい病気だったんだ!』ってわかりますね。
わたしも、出産前に便秘を解消して痔の悪化を防ぐ方法で紹介した通り、不妊治療時代から始まった便秘症によって、妊娠中に痔を煩い、苦しい苦しい『痔の生活』を強いられたのです。
そんなわたしは、出産前になんとか痔を克服し、出産時は万全の肛門で挑むことができたのです。出産時に痔を患っていると、思いもよらないいきみによって、痔が悪化する可能性が高いようです。
なので、妊娠中に痔になってしまった方は、なんとか出産前に痔を治す工夫を行う必要があるんです。
そこで、今回は辛い痔を改善するオススメの4つの方法を紹介します。
By: Jukka Zitting
①座りっぱなし立ちっぱなしを避ける
座りっぱなしや立ちっぱなしは、お尻のうっ血につながります。うっ血は、痔の大敵!
うっ血状態が続くと、痔になりやすくなります。
妊娠中って、お腹が重たい分、同じ体勢で長時間固まってしまうことが多いのですが、長時間の座り仕事はとっても危険!
少し歩いたり、足のストレッチやマッサージを行い、血液を促すことが痔の解消につながります。
②排便を感じたらすぐに出そう
健康的なお通じの目安は約3分。
3分たっても残便感が残り、トイレから出られない人は、排便力が劣っていて、便秘症の合図です。しかし、その状態でムリに便を出そうとすると、これがかえって逆効果!
息まなければ便が出ない状態が当たり前になると、毎回強い息みが必要となり、痔の原因になってしまうんです。
排便は自然に催した時に出すのが一番!
このタイミングで出る分だけ出し、なんとなく残っていたとしても、中々出せなければ次のタイミングに持ち越しでいいでしょう。
もちろん、便意があるのにトイレに行くのを我慢するのは絶対に止めたほうがいい!排便力が劣る原因ですので、便意を感じたらすぐにトイレに行きましょう!
③スムーズなお通じを心がける
スムーズなお通じとは、硬い便ではなく、柔らかい便を目指しましょうということ。
- 1日2リットル以上の水分を摂る!
- 腸内環境を改善させるヨーグルトを食べる!
- 毎日たっぷりの食物繊維を食事に取り入れる!
これらは、みんな柔らか便を出すための工夫です。もちろん、人それぞれ体質が違いますので、これらを実践しても便が柔らかくならないかもしれませんが、上記の行動を継続すると、間違いなく腸内環境は改善されますので、柔らか便を期待しても良いでしょう。
④おしりを温めリラックスする
体を冷やすと血行が悪くなったり、免疫力が低下すると言われています。
特に、体の冷えは便秘に大敵。
夏場はあまり考えなくても良いのですが、秋口から冬場にかけては、しっかりとお風呂につかり、おしりを温めて血行を促進しましょう!
また、入浴にはリラックス効果もあるので、妊娠中の緊張感を少し開放してくれるでしょう。(妊娠初期の場合の熱いお風呂は、流産の確率がアップするとの報告があるようです。危険なのでムリに入る必要はありません。)
まとめ
今回紹介した記事は『痔を治す方法』ではなく、『痔の悪化を防ぐ方法』です。
痔を治したい!とお考えの方は、今回紹介した上記の方法よりも、痔の治療に関して権威のある病院の先生の治療を受けるのが一番だと思います。
それの方が早く・確実に治るでしょう。しかし、妊娠中は痔の治療や手術なんてできなくて、痛みをじっと耐えるか薬の塗ることしかできないんですよね。
そんな時に活躍する方法が、今日紹介した方法なんです。これらの方法は、どれも生活習慣を変えるだけで効果があるものばかり。
生活習慣を見直してもすぐに効果が現れないかもしれません。しかし、その生活習慣チャレンジを行わないと痔はどんどんひどくなります。
『妊娠中に痔になったら治らない!』ってあきらめずに、できることを実践して、辛い事を克服しましょう!