直腸性便秘の4つの原因と最短で治すために効果的な対処法4選

食事に気を使っているつもりなんだけど、なぜか便秘になるのよね。どうしてだと思う?

そうですね、便秘にも種類があります。もしかしたらそれは「直腸性便秘」という便秘になっている可能性がありますね。

そうなの?直腸性便秘って何かしら?聞いたこともなかったわ。

分かりました。ではここでは「直腸性便秘」の原因やその対処法などについてご紹介していきましょう。
「直腸性便秘」は現代人に多い便秘の症状だといわれ、近年は増加傾向にあるといわれています。
直腸性便秘になるとトイレに行っても、
「頑張っても頑張っても出ない」
「踏ん張っても踏ん張っても、どうにもこうにも出ない」
というように、何をやっても出ないというお先真っ暗な状況が生まれます。
直腸は大腸と比べて太くて広いですから、直腸に便が溜まると、一体どんな太さの便が作られるのか想像がつくでしょう。
通常の健康な人の便はバナナ1本分くらいの大きさですが、直腸性便秘の方の便は明らかにそれよりも太くて、しかもカッチコチに硬いです。
ですから直腸性便秘の方が「トイレに行って便を出す」ということは、普通の健康的な方が便を出すことより、はるかに大変な作業なのです。これは大変苦しいでしょう。
ここでは、直腸性便秘はなぜ起こるのか、その原因や直腸性便秘を改善していく対処方法などについてご紹介していきます。
直腸性便秘が改善されて、爽やかなトイレタイムが訪れますように!
この記事の目次
「直腸性便秘」とは
「直腸性便秘」の原因と対処法をお伝えする前に、まずは直腸性便秘がどのようなものなのかご紹介します。
「直腸性便秘」の特徴は?
「直腸性便秘」の特徴は、肛門や肛門付近のあたりで便が止まってしまい、上手く排便することが出来ないというものです。
便秘には「機能性便秘」と「器質性便秘」があります。「機能性便秘」は病気が原因で起こる便秘ではないとわれ、「器質性便秘は」、腸の病気やもしくは、他の病気が原因で腸の働きが鈍ったりすることで便秘になるといわれます。
「直腸性便秘」は病気が原因ではない、いわゆる「機能性便秘」に当てはまる便秘です。
直腸性便秘の解消を狙っていくためには、肛門や肛門付近の機能を取り戻すことが求められます。
直腸性便秘は、肛門の周りに様々な障害を抱えていることが多いですから、これはの障害を一つ一つ取り除いていく必要があるのです。
「直腸性便秘」の症状は?
「直腸性便秘」の症状としては、
”便意を感じない、または感じることが出来ない”
”排便する時に痛い、または排便にとても時間を要する”
”便が太くて硬い”、
などがあります。
直腸性便秘の方は、肛門付近に便が送り込まれてきても、便意を感じられなくなっている方が非常に多いといわれています。
便意が感じられないと、便が直腸に長くたまってしまうことになります。
これにより、便の水分が徐々に直腸に奪われて便は次第に硬さを増し、排便時に激しい痛みを感じたり、便を出すまでに非常に時間がかかってしまうことが多くなります。
便が硬い方は病気にもなりやすいといわれていますので、気を付けなければいけません。便が硬いというだけで、恐い病気も呼び込んでしまうことがあるのです。「たかが便秘、されど便秘」です。
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「直腸性便秘」は肛門近くで起こる便秘です。便は太くて硬いのが特徴で、これにより便秘が重症化してしまうことも多いといわれています!
「直腸性便秘」の原因 Part 1
ここからは、「直腸性便秘」の原因を4つあげてご紹介していきます。
原因① トイレに行くのを我慢することが多い
「あ、トイレに行きたいな~」と思っても、「でも今は仕事中だし、行けないや」と、その場の便意を我慢してしまう状況が多い方は直腸性便秘になりやすいといわれています。
また直腸性便秘はふつうの会社勤めの社会人だけでなく、小学生や中学生、高校生などにも多くみられる便秘だといわれ、これは学校で便意を感じても「トイレに行くのが恥ずかしい」「トイレで大便をするのを友達に知られなくない」という羞恥心が、学生の便秘の症状を生んでしまっているといわれています。
「便意が起きる」「でも、すぐにトイレに行けない・行かない」ということが習慣になると、脳の「排便しましょうよ~」という信号を出す頻度が減っていきますし、また直腸も次第に便意を感じ取りにくくなっていきます。
これは日常的に便を出すのを我慢していると、直腸の神経はいつも刺激されていることになり、その刺激に直腸自体がいつの間にか”慣れっこ”になってしまうからです。
そして、脳からの指令による直腸の排便刺激に慣れてしまうと、もういつもの強さの刺激では便は出なくなります。
最終的には、便秘薬などの大腸を直に揺さぶる激しい刺激が感じられないと、便が出てこなくなってしまう事態を招いてしまうことにつながってしまうこともあります。
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原因② 痔
直腸性便秘になりやすい方は、もともと痔(じ)の症状を持っている方も多いです。
痔は排便時に、毎回地獄のような痛みを伴うので、ついついトイレに行くのを我慢してしまう方が多いためです。
また逆のパターンもあり、排便回数が少なくなってしまったために便が硬くなり、痔になってしまうこともあります。
直腸性便秘が進行して症状が悪化すれば、痔の症状も悪化しやすくなりますので、この両者のどちらかが悪化すると”無限の便秘地獄悪循環ループ”に入りこんでしまうことも多々あります。
こんな事態が続けば、日常生活を普通に送ることは難しいでしょう。便秘のために食欲もなくなり、”いつお腹が痛くなるか分からない”という、恐怖を思いながら過ごしていかなければならないからです。

「直腸性便秘」の最も大きな原因は「便意を我慢すること」です。便意を感知したらんるべく早めにトイレで出すことを習慣化しましょう!
「直腸性便秘」の原因 Part 2
原因③ 排便時のクセ
直腸性便秘の方の中には、便を出そうとしていきむと肛門の筋肉まで力が入ってしまい、なかなか肛門が開かないというクセを持つ方がいます。
普通の方は便意を感じると下腹部の筋肉にチカラを込めれば、肛門の筋肉は緩むものなので、スムーズに便を外に出すことができます。
しかし排便時に肛門付近の筋肉を締め付けてしまうようなクセを持つ方は、便が出にくくなるので直腸性便秘になりやすいのです。
原因④ 加齢
「直腸性便秘」は加齢によっても引き起こされます。
これは高齢になるにつれて、脳の便意指令サインの出し方や、直腸の神経などの各神経系統が鈍くなってくるためです。
人間の体は年齢を重ねるようになると、神経系だけでなく、筋力も衰えを見せ始めます。
この現象は肛門の周りを取り囲む筋肉にも言えることで、老化が進めば肛門の筋力も弱くなり徐々に排便しずらくなっていくということです。

「「直腸性便秘」は、肛門の近くに障害があると起こりやすくなります!特に肛門の筋力が弱くなると如実に便秘になる可能性を高めます!
「直腸性便秘」の対処法 Part 1
ここからは、「直腸性便秘」を改善していくための方法として、オススメのものを4つご紹介していきます。
対処法① 食物繊維を食べ過ぎない!
直腸性便秘の解消を目指すためには、食事の際一度に「不溶性の食物繊維を多く食べ過ぎない」ということがあります。
食物繊維自体は体の老廃物や有害物質を便に吸着させて、体外へ放出させる能力があるので素晴らしいものです。
しかし豆類、オートミール、大麦などの「不溶性食物繊維」をいっぺんに食べ過ぎると、便は硬くなりがりになるので、排便しにくくなり便秘になることがあります。
野菜や海藻類、きのこ、納豆などの「水溶性食物繊維」は水分を便に含ませ、便を柔らかくする作用があります。
食物繊維は水溶性もしっかりと食べることが望ましいです。「便秘には食物繊維がいいんだわ!」と何も知らずに不溶性の食物繊維を多く含む野菜ばかりを食べてしまい、逆に便秘を加速させてしまう方もいますので注意しましょう。
対処法② 骨盤底筋をゆるめよう!
直腸性便秘の方は骨盤底筋が常に緊張状態であることが多いので、直腸の便がたまりやすくなります。
ですから骨盤底筋をゆるめてあげると、排便しやすくなるといわれています。
骨盤底筋は骨盤の一番下にあり、子宮、直腸、膀胱などの臓器が重力で下に落ちていかないように、最下層から支えている役割を持つ筋肉群です。
骨盤底筋をゆるませる訓練としては、トイレに座って少し前傾姿勢になり、お腹の下の筋肉に力を入れて肛門付近の筋肉をゆるまる行動を繰り返すというものがあります。
これは下腹部の筋肉と骨盤底筋の筋肉を意識しながら、「あ、今私は筋肉を動かしてる!」と”筋肉の操作”を行う訓練をしていくことで次第に上達していきます。
直腸性便秘は、便を運ぶ運動である腸のぜん道運動は問題なく行われていることが多いので、大腸を刺激して便を追い出そうとする便秘薬はあまり効果がないとされています。
便秘薬に頼るよりも、このような運動を1日3回程度ゆっくり行っていくほうが、直腸性タイプの便秘には効果的だといわれています。

「直腸性便秘」になる落とし穴として「不溶性食物繊維の食べ過ぎ!」というっものがあります。気をつけましょう!
「直腸性便秘」の対処法 Part 2
対処法③ 朝、いつもより早く起きよう!
直腸性便秘の方は、とにかく便意を我慢しないことがとても大切です。
せっかく届いた脳からの「排便しようよ~」というシグナルを無視していると、脳は「あ、そうなのね、トイレ行かないのね」と、そのうち信号を出すのを諦めてしまいます。
毎朝、出社準備や学校へ行く準備でバタバタしてする状態が続いていれば、トイレに行く時間もないでしょう。
人間の本来の体の機能の一つとして、便はもともと朝に出るようにセットされているといわれます。
脳から送られてきた便意を我慢しないためには、”早く起きてトイレに行く時間を確保する”、ということが大切です。
また朝に早く起きるためには、夜は早く寝る必要性が出てきます。要するに「早寝早起き」の生活習慣を身につけることが出来れば、直腸性便秘は改善されやすいということです。
いつもより少しでも早く起きることで、朝、トイレに行く時間が生まれやすくなります。
対処法④ 「乳酸菌サプリ」を摂取しよう!
直腸性便秘の方は、「乳酸菌サプリ」の摂取もとてもオススメです。
便秘中は腸内に悪玉菌が増加しており、腸内環境が非常に悪い状態になっていることが多いです。
乳酸菌サプリは、腸内環境バランスを善玉菌の多い良い状態に整える働きで、便秘を改善する効果にも優れています。
また便秘だけでなく、花粉症などのアレルギー症状の緩和や予防などにも効果があるといわれ、現在乳酸菌サプリ愛飲者はとても増えています。
関連記事便秘解消だけで終わらない?乳酸菌がカラダに与える7つの効果
最近は、乳酸菌サプリの中にも素晴らしい効果や効能が見込める「機能性表示食品」に認められている乳酸菌サプリも出てきています。
乳酸菌は機能性も高いですし、副作用もないといわれていますので便秘に悩んでいる方はぜひお試しすることをオススメします。
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「直腸性便秘」の改善方法として最もオススメなのは、乳酸菌サプリを摂取しながら、バランスの取れた食事を食べて生活習慣を見直すということです!
まとめ
「直腸性便秘」は、便がとても太く成長しているため、トイレに行ってもなかなか便は顔を見せてくれません。ですから、トイレに行っても毎度毎度苦しい思いをします。
直腸性便秘になっている方は適度な運動を行い、水分を十分に摂り、食生活や生活習慣の見直しを行ってみましょう。
その際には、毎日「乳酸菌サプリ」を摂取しながら生活内容の見直しを図りましょう。「乳酸菌サプリ」は、便秘解消に効果を見込めるだけでなく、様々な病気を予防することにもつながる「健康サプリ」です。

「直腸性便秘」には、食生活の見直しや骨盤底筋を緩める運動などが効果的です!また「乳酸菌サプリ」を摂取しながらこれらの対処法を行うとなお効果的です!